すんけい ぶろぐ

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北野武「みんな~やってるか!」

2005-01-29 09:30:22 | 映画評
たけしの挑戦状


「たけしの挑戦状」というファミコンのゲームがあります(アマゾンで買えるのね)。
いまさら説明をするのもおこがましいので、詳しく知りたい方はGoogleで調べてみて下さい。
ビートたけしが即興で考えた設定やミニゲームを強引に詰めこんで、まったく統合する気のないという、完璧なゲームシステムを備えていた、とだけ言っておきます。

ともかく、その斬新なシステムが、ようやく現在になり、数多の角度から多層的に評価されております。発売当時の評価については気にしないで下さい。天才に時代が追いつくには、時間が必要なのです。


で、「みんな~やってるか!」です。
映画です。製作は1994年ですね。だいたい10年前です。失われた10年の真っ最中です。この時期に、この企画を通したバンダイ(で、いいのかな?)の英断に敬意を表します。

どんな物語なのかは聞かないで下さい。「たけしの挑戦状」にストーリーを求めるようなもので、それは野暮です。

この映画の要は、システムです。
ビートたけしが現場でひらめいた程度のコントを適当に盛りこんで、強引に話が進みます。元ネタにされた作品が怒り出すのではないかというレベルのパロディーも満載で、これが劇場で公開されていたことに驚きを禁じ得ません。

川崎球場に巨大なウンコが詰めこまれる場面などは、以後、二度とこれに類する映像が商業映画において再現されることはないに違いにありません。

しかも、海外の映画祭にも出品したんですね(それ自体がネタなんでしょうけど)。


コマネチ!


みんな~やってるか!

バンダイビジュアル

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