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須永博士美術館スタッフブログ

臓器移植・市民公開講座ハート to ハート



「助かる命を 助けられる国に」

この一行だけで、ぐっときました。

昨日、群馬県前橋市の群馬会館にて開催された、臓器移植・市民公開講座に行ってきたのは、ドイツで心臓移植手術をし、命をつないだ熊本の宮原敬助さん(20歳)が体験を発表すると知り、ぜひ話しを聞きたい!と、ただその思いで参加申し込みをし、行ってきました(^-^)

午後1時の開会から、終わったのは予定よりも少し延びて4時半近くまで、私の知らなかったこと、医療のプロフェッショナルの方々の話しや、命の尊さ、亡くなりゆく家族との別れのつらさ、臓器提供をする家族の決断……

現場で働く方々の、本気の闘い、使命感を目の前でたくさん教えてもらうことができました。

涙、感動いっぱいの1日でした。

今日学んだ中で、「一般の健常者ができること」は、

○正確な情報を知り、それを伝達すること


だということは、まず今日からでもできることだと思いました。


まだまだ知らないことが多すぎます。今日は、本当に行って良かった(^-^)


ハートtoハートの理事長、小野さんの開会のあいさつでは、2001年に神戸で開催された移植者のスポーツ大会の事を話し、

「移植者がスポーツをしたらどうなるのか」

その時、全国から800人の移植者さんが参加されたそうです。

小野さんは、移植に対しては全くの素人だったそうですが、その時に、走ったり跳んだりしている方々をみて、感動されたそうです。

「移植者が、健常者よりも強く生きている。」

そう感じたと話していました。

また、家族の理解があって開催できたこと

閉会式で家族が入場してきた時、観客席から大きな拍手と感動があったそうです。


わたしたちは、いただいた生命を大切にしながら、理解を深めてゆくこと

それと、今日の公開講座を一般の国民に広めてゆき、耳を傾け、心を動かして欲しい……


そんなことをおっしゃっていました。



ハートtoハートの主宰者の南和友さんは、北関東循環器病院の病院長さんでした。

会が終わってから知りましたが、情熱大陸でも紹介されたことのある、「世界ナンバーワンの日本人心臓外科医」です。

現在の日本では、移植しか助かるすべが無く、

提供者を待っている人と、提供者の数があまりにも差がある現実と、

海外に渡航して心臓移植手術を受け、現在元気になった方がいるということ

そして、この会を通して、患者さんやその家族だけでなく、世の中に理解を広めてゆきたいとの思いを話されていました。


北海道大学病院の藤堂省教授の司会進行により、

「移植手術をする立場」

の嶋村先生は、臓器移植手術を実施している施設の立場から、詳しい現実や臓器提供についての話しでしたが、分かりやすかったです。

日本は、世界から見て、脳死判定をされた方からの臓器提供による移植手術がものすごく低いということ

また、移植には、臓器移植の他に骨髄や、さい帯血の組織移植もある

って……

あ!私3人目を産んだ時の胎盤、そういえば日赤病院に送るって言ってたなあ…さい帯血を使いますって…
気付いたら私も提供できていたんだ…(o^o^o)って感激(*^_^*)


ですが、やっぱりこれは実際に自分や自分の家族がそうなった時に、決断ができるかどうかは本当に分からない、脳死判定後の臓器提供の決断。

まだまだ日本では、家族からの生体肝移植が、全体の移植手術の98パーセントを占めているそうです。


ですが、生体移植ができるのは、肺・腎臓・肝臓・膵臓。

では、家族が心臓病になって移植しか助かるすべが無かったら……

今現在、日本での心臓移植手術は提供者がいなくては実際には不可能で、

助けたいと思ったら、膨大な費用をかけて、海外に渡航して移植手術を受けるしか、助かる方法が無いんですね。

家族がそんな膨大な費用を持っているはずもなく、
募金を募ってという状況。
移植を待っている人と、提供者の数があまりにも差があり、それをどうにか日本国内でできるようにならないかと、この会の皆様は日々現場で尽力しながら情報公開の必要性を大切に思っている事がわかりました。

また、救急医療の現場で働く鹿野先生は、緊急搬送される患者さんを毎日毎日助ける努力をされていて……

救命救急に全力をそそぎながら、今は人工心臓で身体を動かす医療機器も性能も良くなり、延命はできる

でも、残されたわずかな時間

「看取る」

という医療がされていないとうったえていました。

日本人による、日本人のための、

「人を看取る」という医療……


って何なのでしょうか…

「脳死は、人の死ですか?」

様々な要因で、救急搬送されてくる現場で働く鹿野先生の話しは、本当に現実味があり、心にどんどん入ってきます。

脳死……

アンケートでは、脳死は人の死と思うという人は、1999年の調査で国民の73パーセントだったそうです。

ですが、実際にその場面に立つ人は、そうは思っていないんだと。

鹿野先生も、今も病院でたくさんのスタッフと、救命救急に全力を注ぎながら、なんとか命を助けようと、人工心肺蘇生法で生命を維持させる努力をしている。


でも、どんなにがんばっても、どんなに医学が発展しても、救えない命がある…

そうなった時

これからの限られた時間

医師は家族に、

「亡くなってしまうということな告知」

をしなければならない。

ここから大切なのが、
「看取りの医療」です。

鹿野先生の働く救急病院では、とても重要性を持って取り組んでいることを教えて下さいました。

例えば、

髪の毛を綺麗に洗ったり、髪を切ったり、

お化粧をしてあげたり、

ベッドごと外に出て、陽なたぼっこを家族としたり、

野球が好きだったお父さんに、野球のユニフォームを着せてあげたり…

ご家族に、残されたわずかな時間を、カメラに収めたりビデオを撮ったり、

お子さまの場合には、好きだったオモチャや、絵本を持ってきて、絵本を読んであげたり…

そのご家族の方々の了承を得た上での実際の写真には、もう胸がいっぱいで、涙がぼろぼろこぼれました。

ですが、写真のご家族は、笑顔なんです。

あと数日、あと数時間しか生きられない、今は呼吸器と人工心肺蘇生装置で生きているが、医師はあとどのくらいという事は経験からわかっている。

だからこそ、その時間を大切に過ごすこと
できる限りのことを、何ができるのかを、この病院の先生方やスタッフのみなさんは日々考え、実践されているのでした…。

…続きます。
長くなりましたが、読んでくださってありがとうございます(^-^)
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