★花組東宝公演・・「ファントム」

花組「ファントム」観てきました。

で！・・・
『これが・・良かった～～ 』
カシちゃん衝撃退団発表の余韻で落ち込む中、
浮世の憂さも吹き飛ぶ効果が・・・
切替の早さに・・自分でも“ビックリ ”しますが
「幻想的な舞台・・春野寿美礼の歌声が響き
やっぱり、宝塚って、イイワ～～～～」


思えば、２年前。宝塚版「ファントム」として、上演されたアーサー・コピット＆モーリー・イェストン版の宙組ファントム。
「ファントム」と言えば、「ＡＬＷ版のオペラ座の怪人」というイメージが焼きついている中で上演でしたが、同じ「原作」ながら全く異なるテイスト。
生い立ちをクローズアップした分、怪人の謎の部分が弱まり、“物語的に？？部分も”ありますが・・そんな部分をロマンチック風味カバー。

自らを“僕”と言う“踊るマザコンファントム” エリックの純粋な部分と和央ようかの持ち味？が“宝塚の舞台によくマッチして”大成功！チケ難民が続出・・
『和央＆花總コンビの代表作の一つに～』


今回再演に当たって、そんな宙組初演ファントム成功の記憶も新しい中「花組のファントム・・」。
ヅカファンならどうしても比較したくなるのは仕方ないでしょ？そういう意味では、宝塚の組制度を上手く活かし成功なのでは？
出演する方も・・「花組版を！！」をという意気込みを感じさせ、特に、春野寿美礼さんの歌は、文句なしで聞かせました！
「素晴らしい歌声！ミュージカルを見た～～」
って気分に・・

ところで、前回・・
スナ♪的に胸キュンだったシーンの一つが、和央エリックのクリスティーヌに素顔を見せて、逃げ帰られた後の
『銀橋をトボトボ歩きの歌うシーン』・・・
春野エリックは、“トボトボ”具合がそれほど・・・その辺も個性の違いかも・・・・。
実はオサちゃんの“トート的要素”が好きなスナ♪、
「ＡＬＷ版の愛を押し付け、あいつを選ぶか？私を選ぶかの選択を迫る」ファントムを見たいという、思い込みがそう思わせるのかもしれませんが・・・

あと、折角良く出る声なのに、「♪ぼ～くのッ」って、ちょっと切るように“ッ”で歌うのは癖ですか？気になる程ではないですけど（って、気にしているじゃない）


そして、今回キャリエール役を最後に雪組に組替えの彩吹さんですが、エリックと前支配人キャリエール（彩吹真央）の親子の名乗りの銀橋場面は・・宙組和央＆樹里コンビと遜色ない出来・・歌の上手い二人のシーンに、２年前同様に気持ちよく“涙なみだ”するスナ♪でした・・。


さらに・・・
今回から相手役になったクリスティーヌ役の桜乃彩音ちゃん。大劇場初日の映像を観たとき、ちょっと歌が心配でしたが、（ビストロのシーンの歌い出しに、ありゃりゃ・・全ツ「ジャワの踊り子」の華形さんとのデュエットを思い出すスナ♪・・・あれは、ワザとペタッピーに歌っているのです！！そのあと、ちゃんと歌うクリスティーヌに現実と被りホ～～）
その上達ぶり（本人比）にビックリ。


それに、見た目の初々しさがクリスティーヌにピッタリで
『歌の上手な人と組むと上手くなるのかしら・・？』
あの若さで、エリックの最期の場面で見事に母性を感じさせたのには感心・・・彩音ちゃんも涙の熱演でした。


フィリップの真飛聖ちゃん、伯爵役
「色の濃い役」を得意としてきたまとぶんですが、
色気のある男役になりましたねぇ！モテモテ伯爵役に余裕が感じられました。
それに、歌が上手くなりました？！ おさちゃんや彩吹さんの歌声の前で、ちょっと目立たないのが残念ですが・・。


宙組に引き続いて「カルロッタ役」で出演の出雲綾さんは、歌に演技に今回もパワー全開。宙組のときより全体的にスケールアップして見えるのは、新支配人でカルロッタの夫の夏美ようさんとのコンビだから？夏美さんもコミカルでいい味でした。

思わぬところで、「二人だけが悪」のアメリカ大使＆その夫人を思い出し、まりこさん星組時代にフラッシュバック！
当時を思い出し・・妙にウケマシタ


海外ミュージカルということで、役が少ないのが難点？
そのため？ファントムの従者が１２人。エリザの黒天使並みの“無表情でキザる花組生”に・・・
「ほ～～～～」


娘役好きとしては・・
ロケットでも真ん中で、エトワールの華城季帆さんは、遠野あすかちゃんが抜けた穴を充分カバー・・存在感があります。その歌声に彼女のクリスチーヌも見てみたかったと贅沢を言ってみたくなりました。
フィナーレも・・変わりましたね。
エリックから変身！男役“春野寿美礼 ”！！！でした（


宝塚版「ファントム」・・やはり良い作品
またいつか歌手が揃ったら・・上演して下さいませ。

２回目・・・観劇はコチラ