明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

これはどんな恋愛の歌? -B'z 「夜よ明けないで」より-

昨日の記事にリアクションしていただいた方々、ありがとうございました。

 

「志ん生の富久は絶品」は、やっぱり印象に残りますね。

 

そして、私はお笑いコンビの「いつもここから」が好きなのですが

 

彼らの持ちネタ「どけどけ」の冒頭のシーン

 

「どけどけい!ジャマだジャマだ、どけどけい!どけどけい!」が

 

富久のオマージュだったことを、今回のドラマで初めて知りました。

 

落語のことは全く知りませんが、よく考えたら昔のお笑いって落語ですもんね。

 

共通点がたくさんあることに今気づきました。

 

さて、落語でもお笑いでもそうですが、よくネタになるのは「道ならぬ恋」

 

B'zの歌にもたくさん出てきます。

 

久しぶりの歌詞分析です笑

 

しかし、道ならぬ恋に縁が薄い人生を送って来た私には(ホントですよ!)

 

それが「道ならぬ恋の歌」の歌詞だと分からないことが殆どです。

 

この「夜よ明けないで」もそうでした。

 

B'zのシングル曲「熱き鼓動の果て」の2曲目です。

 

ファンの中では人気の高い曲で、私も大好きです。

 

ですが、普通のラブソングだと思い込んでいたのですが

 

他の方の歌詞分析サイトに「この曲のテーマは間違いなく不倫」と書いてあり

 

「そうなの?」と驚いて歌詞を読み直しました。

 

言われてみると、冒頭からどっちとも取れる内容です。

 

夜よ明けないで そばにいて

迷える心を眠らせて

 

・・・これだけだと、やっぱりわかんないですけどね。

 

「夜よ明けないで」って言うのがその象徴なんでしょうか?

 

夜が明けてから家に帰ったら、家族に不倫がバレるってことですか?

 

でもバレる時は、夜が明けても明けなくてもバレますし、

 

「徹夜で仕事してた」とか、「帰り道で呑んだくれた」とか

 

言い訳の文言はいくらでもありますよね?

 

それとも「迷える心」の方が証拠ですか?

 

でも、ただの恋人だったとしても

 

明日仕事で離れなきゃいけなかったら「夜よ明けないで」って思うし、

 

彼女が明らかに結婚したがっているけど、自分はまだ決めきれない時も

 

「迷える心」は芽生えるのではないでしょうか?

 

うーん、これだけじゃ分からん。

 

という訳で、続きを読んでみました。

 

次に出てくるのが、この歌の歌詞の中で一番分からない部分です。

 

最後のフライトまで見送ったなら

せつない帰り道を 塞いでしまおう

 

この人たちは、空港でずっとフライト観てたんでしょうか?

 

それとも、遠距離恋愛(不倫?)をしていて

 

帰るための最終フライトを見送って、帰るための手段を無くしてしまったってこと?

 

うーーーーん、

 

全然わかりません・・・。

 

さて、分からないまま続きを読みます。

 

次に引っかかったのが、一番不倫を彷彿とさせるこの部分↓

 

これ以上進めない 断崖に立って

ふたりして 埒も開かぬ 愛を交わす

 

・・・うん、この部分は確かにそれっぽいですね!

 

「断崖」がメタファーであって、恋愛関係の行き止まりを象徴していて

行き止まりで先行きのない愛情を交わし合っている二人の姿が想像できます。

 

・・・しかし、次のフレーズでまたもや真相は闇に落ちてしまいます。

 

とどまれない時に まみれながら

いつしか君は僕を 忘れるだろう

 

・・・ん??

 

なんで、君は僕を忘れてしまうの??

 

ただの道ならぬ恋なら、忘れるはずないよね?

 

二人は、物理的にあんまり会えない関係なのかな?

 

・・・やっぱり遠距離恋愛しているのか??

 

少なくとも、ただの不倫じゃなさそうです。

 

そして続くサビの歌詞でますます混乱は深まります↓

 

今を切り取って 閉じ込めよう

麗しい思いだけそのままに

もう少し あともう少しだけ

 

・・・うーーーーん。

 

・・・やっぱり、二人は今回限りでもう会えなそうな感じがする・・・。

 

これ・・・

 

やっぱりただの不倫じゃないよね・・・??

 

そして続く間奏では、松本さんのギターリフに乗せて稲葉さんのラップ調ウィスパーが

入るのですが↓

 

いつまで続くのこの高揚感

朝日に追われるような焦燥感

誰かを傷つけ満たす自我

いつでも明日の僕らは飢餓

 

・・・稲葉さんお得意の脚韻が素晴らしいですねえ。

 

「高揚感」と「焦燥感」

「自我」と「飢餓」

 

韻を踏んでいるだけでなく、選ばれている言葉の意味がそれぞれ対照的なのも

稲葉さんのセンスが光っていて素敵です。

 

・・・歌詞分析に戻りますと、

 

「誰かを傷つけ満たす自我」というフレーズが、不倫を連想させなくもないですが

 

彼氏彼女がいる相手からの略奪も、立派に「誰かを傷つけ満たす自我」ですし

 

これだけで証拠とは言えないですねえ・・・。

 

そのラップ調ウィスパーの最後はこう締めくくられます↓

 

全ては一つに重なりあって

道を見出すこの夜明け前

 

・・・おっ。

 

何か、この主人公は道を見出したようです。

 

その道はきっと、続く最後のサビに書いてあるはず!

 

・・・と思いきや

 

その道は示されることなく、このフレーズで歌は終わります↓

 

明日も君を愛していられるように

道無き道をゆく勇気をくれ

もう少し あともう少しだけ

 

・・・んーーーー?

 

この主人公・・・

 

明日も自分が彼女を愛しているかどうか

 

そこに自信がないんかー?

 

・・・どういうこと?

 

ここまで壮大なラブソングを歌い上げておいて

 

「明日も君を愛していられるように」

 

・・・??

 

ラブソングの原点である、相手を愛する気持ち

 

・・・そこに自信がないの??

 

・・・どうゆうこと??

 

全く理解できないまま、曲は松本さんのカッコよすぎるリフであっさり終了します。

 

最後まで、歌詞の意味は謎でした・・・。

 

不倫かどうかを判定する以前に

 

この主人公の感情が理解できません・・・。

 

以前「核心」の感想を書いた時と同じくらい

 

「なんで、この主人公はこんなに自分の気持ちが分からないの?」と

 

不思議に思いました。

 

こんなにグダグタと彼女との関係を歌い上げている時点で

 

愛していることは確定でしょう?

 

愛しているけど、遠距離だか不倫だか知りませんが

 

何か深刻なボトルネックがあって

 

それを乗り越えられるかどうか不安だってことなら分かりますが・・・

 

それを持って「自分が彼女を明日も愛しているかどうか分からない」のだとすれば

 

主人公さん・・・、

 

自分の気持ちを誤魔化しすぎです

 

だから、

 

遠距離か不倫か略奪なのか、

判別ができない歌詞になるのです

 

いやー、、、

 

核心の時と同じくらいのウジウジ男さんがこの歌のモチーフだったんですね。

 

完全なるダメ出しをしましたが笑

 

私、この歌とても好きなんです。

 

曖昧に書いているからこそ、聴く人の状況・感性に応じて好きなように解釈できるし

(私は最初、彼女一筋にするかどうかで悩んでいるモテる男性の歌だと思っていました)

 

ギターリフは最高に格好良くて、聴いていると確かに「夜明け前」っぽい雰囲気が出ているし。

 

どんな道かは分からないけれど、道なき道を行く勇気を求めている

 

そんな悩める主人公の揺れる心が松本さんの渋みのあるギターにも

表現されていると感じます。

 

歌詞分析としては「これ!」と行ったスパッとした解釈ができず

 

スッキリはしませんが

 

数あるB'zの名曲の一つであることは間違いないです。

 

そこに「迷える心」はありません笑

 

それでは、夜も更けてまいりましたので

 

夜が明けてしまう前に眠ろうと思います笑

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

明日も素敵な1日を。

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