鈴木すみよしブログ

身近な県政にするために。

富士山かぐや姫ミュージアム

2018年05月16日 | 議会活動

平成30年5月16日(水)

 

 富士山が世界遺産に登録され、昨年12月23日には富士宮市に静岡県富士山世界遺産センターが誕生しました。逆さ富士を模して水盤に写る富士山と本物の富士山の両方が楽しめる外観や、富士山の歴史や自然、文化や信仰との関わりなどを現在のデジタル技術などを駆使して紹介し、先月には来場者が20万人を超えたというニュースが飛び込み、予想以上の反響があるようです。

 

 富士市には世界遺産の構成資産が特段あるわけではありませんが、それを補う、また今後の調査で素晴らしいものが見つかる可能性を秘めていることに期待がかかります。

 その中の一つ、私達日本人であれば誰もが知っている「竹取物語」がここ富士のふもとでは、かぐや姫が最後に月ではなく富士山に帰っていくという物語として古い書物に残されています。(詳しくは、富士市のホームページ「富士山信仰とかぐや姫伝説」

      http://www.city.fuji.shizuoka.jp/kyouiku/c0403/fmervo0000011mgn.html

を参照して下さい。)

 この物語に出てくる史跡がいくつもこの富士市内に残されており、私の地元の竹取塚や各地の浅間神社でもあります。赫夜(かぐや)という地名も現在残されており、竹取物語発祥の地として、大きな意味を持っています。

 竹取物語は富士山信仰との関連が強いといわれており、その意味では富士山が世界遺産に登録され、無形の構成資産といっても過言ではないと思っています。

(竹取物語の紹介コーナー)



(富士山信仰との関わり)


 

(富士山頂への鳥居を奉納する鳥居講)

 

この竹取物語発祥の地である富士市では、富士市立博物館を富士山が世界遺産に登録されたことを契機に全面リニューアルされ、その名も「富士山かぐや姫ミュージアム」として、竹取物語をはじめ富士山信仰について常設展示が行われています。

 合わせて、従来の富士市の暮らしや産業、災害などを中心とした歴史展示もあり、見応えのある施設となりました。静岡県世界遺産センターを補完する役目もあるようですが、富士山かぐや姫ミュージアムならではの内容に、是非とも両方の施設を訪れていただきたいと思います。

(デジタルでの紹介)


(東海道吉原宿)


(ロシア軍艦ディアナ号の遭難と地元民の関わり)


 

 (災害の歴史)


 今回、地元の染織工芸「富士の型染め」の創始者である故小山もと子氏の生誕100周年記念の特別展示があり、富士山の様々な姿を型染めの題材にした作品を見ることができました。100周年を記念し、ご遺族が所蔵していた型紙や道具類など約3,500点が施設に寄付され、後世に残すべき市民の貴重な財産として公共の場に納められました。

 故人のご長男が来場されていたので、様々なお話をお聞きすることができたのは、二重の喜びでもあります。

(小山もと子氏の紹介)


(富士の型染め展示)

 

(富士の型染めの着物作品)

 

 館内には、市内の小学生が課外事業として、また、東京都国分寺市の老人会の皆様がバスで訪れ、賑わっていました。

 老人会の皆様にお話を伺ったところ、大きな関心事は「富士山に帰るかぐや姫」だったそうで、混雑していて学芸員などの説明が十分行き届かなかったこともあり、急遽私がその代役を務めさせていただきました。

 また、市内在住の高齢者のご夫婦も、富士市に伝わる竹取物語に大きな関心を持たれたようで、地元住民であっても知られていないことがあるのかもしれません。その前に、市民がどれだけこの施設に足を運んだか、興味があるところです。

 

 地元の魅力はまだまだ十分に内外に届いていないのかもしれません。足を運んだ一人として、是非一度は自らの目で確かめていただきたいと思います。ミュージアムグッズも興味を引くと思いますよ。

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