「市立保育所私立化ガイドライン改定懇話会」、8月31日市役所で会議を開いたのに「中止になった」ことにしてしまう習志野市の隠蔽(いんぺい)体質をメディアが取り上げました。
会議 開いたのに中止扱い
千葉県習志野市が、市立保育所の民営化を進めるため設置した懇話会の会議を開いた際、正副座長が不在で会議の成立要件を満たさなかったとして、不成立扱いにしていたことが分かった。市はホームページにこの日の会議を「都合により中止となりました」と告知する一方、出席した委員には謝礼として報償費を支払っていた。 (保母哲)
習志野市の保育所民営化懇
同市は保育所の民間委託に向け、目的や法人の条件などを定めたガイドラインを改定するため「市立保育所私立化ガイドライン改定懇話会」を設置。委員は専門家二人と保育所職員、保護者の計八人で市長が委嘱した。今年六月に第一回会議を聞き、十二月までに計四回開催する予定だった。
正副座長が不在・・・成立要件満たさず
市によると、第二回会議は8月31日に市役所で開いたが、前日に座長から欠席連絡があり、副座長は会議終了間際に到着。それまでは委員の一人が、要綱に規定がない「仮議長」として議事を進めた。
懇話会の設置要綱は「座長が欠けたときは副座長が職務を代理」と定めるが、市の担当課は会議が成立すると判断。しかし、後日に市の他部署や弁護士に相談したところ「正副座長不在の場合の規定がなく、権限がない仮議長による会議は不成立」と指摘された。
市こども部の芹沢佐和子次長は「出席委員は定足数に達しており、会議は成立すると思っていた」と説明。この目は委員の意見交換を行ったこととし、代わりに会議を一回増やして計五回開催することにした。
ホームページに会議が開かれなかったようにも読める告知をしたことについて、芹沢次長は「検討したが、会議は成立しなかったのでこの表現にした」と話した。
(東京新聞10月3日号全国版)
(問題の、「会議をやらなかったことにした」市のホームページの告知文)
「第2回習志野市立保育所私立化ガイドライン改定懇話会開催のお知らせ(令和2年8月31日)※会議は中止となりました」
保育の質の低下、習志野市の強引な「私立化」が問題になる中、今回のように「会議を開いたのに、中止したことにする」習志野のあり方にも、市民は不安
無認可保育所等、私立化による「保育の質の低下」が問題になっています。
9月市議会でも、この懇談会について「ガイドラインの大改悪」「保育士の保育経験(年数)の基準を削除し、保育の質を下げるのは断じて許されない」(谷岡議員)と、一般質問で問題にされました。
お子さんたちが、如何に安心して保育を受けられるか、という観点ではなく、保育所の私立化(営利企業化)を強引にすすめ、企業参入へのハードルを低くする(保育士の経験年数の基準を削除する、など)ことを急ぐ習志野市の姿勢は問題ですが、今回のように、私立化懇談会の会議を開いたのに、市民には「中止した」と発表する習志野市の「隠蔽(いんぺい)体質」にも市民は不安を感じています。
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旧庁舎跡地委員会は担当部署がそれなりに形だけは整えて見せ、決められた筋書き通りに議事は進められ、出席者には日当7500円が払われていました。
中止したのに「やったことにした」、この記事の委員会出席者にもいくばくかの金額が支払われていたはずです。
そのお金は市民の税金ではありませんか?
こんなことがまかり通る習志野になってしまったのは何故でしょうか。
私たち市民が「しかたない」と、済ましてしまっているからとした思えません。
ともあれ、座長・副座長の職務懈怠、解任でしょうね。すべて事務局(役人)頼み、と思っている「あやつり人形」だからこういう無様なことになる。