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ベトナムで増加する胡椒栽培

2012-09-11 01:14:31 | 農業・食品

カンボジアでは今年コンポンチャムやラタナキリに出掛けた際、大規模な胡椒農場を見ました。辺りに人家はなく、ベトナム国境に近い地域であるためベトナムへの輸出用のものだったのかも知れません。ベトナムの胡椒生産量は昨年10%増の11万トン。輸出量は世界一。カシューナッツ、コメやゴム等と同じでカンボジアで栽培された胡椒がベトナムの輸出に含まれていることと思われます。

10年ほど前の5月連休にベトナム、ドンナイ省のラムドン省との省境近くでカシューや胡椒を小規模に栽培する地域を見たことがありました。どちらも農家の庭先で天日乾燥させていました。一軒の農家で片手を失った婦人に庭で獲れたマンゴーを御馳走になり、話を聞かせて貰いました。出身はベトナム戦争で傷ついた中部沿岸地帯で戦争終結後入植したとのことでした。子供は3人とも成人してホーチミン市で働いているそうです。その時初めて胡椒はつる性の植物で支柱となる木が必要だと知りました。

               「カシュー栽培から胡椒へ転換する農民」

中部高原の農民N.D.Tungはカシューの木を胡椒などの作物に転換した。ダクノン省に住むTungは、コーヒーを3ヘクタール、カシューを2ヘクタールQuang Duc県Quang Tanで栽培している。

前年まで彼は、2.5トンのカシューの収穫を予定していたが、最後の年には霜と予想外の雨で打撃を受けた。
「他の農家が雨期の期間中に胡椒へ転作した後で、私の家族もカシューの木を切ることを決めた」

しかし、当局はそのような無計画で大規模な栽培の変更は否定的な効果(特に販売価格)をもたらす、と警告を発している。

農民は最近の価格が高い胡椒に転換している。これに反し、コーヒー、カシューやゴムなど主要永年作物出荷価格は低下している。
胡椒価格は、キロ当り118,000-120,000ドン(442-450円)となっている。

昨年、Tuy Duc県Dak Buk Soの農民H.V.Suuは、4.5ヘクタールの土地から12トンの胡椒を収穫し10億ドン(376万円)の利益を上げた。

地元の委員会によると、中部高原での胡椒栽培面積は昨年3,200ヘクタール拡大し24,883ヘクタールとなった。中部高原地帯の新しい胡椒栽培地の殆どはダクノン省、ザライ省、ダクラク省である。

省農業農村開発局によると、ダクノンでの新しい胡椒栽培面積は1,000ヘクタールとなっている。Ho Gam副局長は、胡椒栽培はここ数年、多くの農民を裕福にするの役立っている、と語っている。
「しかしながら、急激な増加は省の胡椒栽培用地計画に影響を及ぼしている」と言う。省の計画が6,000ヘクタールであるのに対して7,769ヘクタールになっている。
「区画外での栽培と不適当な農業技術(雨水排水が悪い低地での栽培など)は病気の発生をもたらし易い」。

省森林保護局によると、7月までにダクノン省では177ヘクタールの自然林が胡椒栽培のために切り倒された。その木は、胡椒栽培の支柱に使われた。

ベトナム胡椒協会のD.H.Nam会長は、ベトナムは5万ヘクタールの胡椒栽培地を有しているが、実際に栽培されている面積は6.2万ヘクタールある。価格上昇によってこの面積は近い将来8万ヘクタールに達すると考えられる。

農民が出所の明らかでない苗を使うことによる病気の発生がもう一つのリスクとしてある。

ベトナムでは胡椒栽培は殆どが中部高原のザライ、ダクラック、ダクノンと南部のビンフック、ドンナイ、バリア-ブンタウ省である。
農業農村開発省植物検疫局のN.X.Hong局長は、農民は小さな面積で高い単収を得るために、より集約的な胡椒栽培を行うべきだと言う。

ザライ省のある農民は30ヘクタールの栽培でヘクタール当り10トンを収穫した。ベトナムの平均単収はヘクタール当り2.4トンである。その農民は有機肥料と支柱に生きた木を使い、土壌環境と収穫量を増大させている。

http://vietnamnews.vn/Agriculture/229273/cashew-farmers-switch-to-pepper-crops.html

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