GOVAP便り

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フンブン王の命日

2007-04-15 00:19:59 | 
K君に渡したDVDが再生できない、と嘆きのメールが届きました。おまけに陰暦の3月10日(4月26日)は今年から祝日だそうで、それでなくても今月は既に2日間も停電で工場が稼動しなかったため、生産計画への影響は大のようです。稼動予定日25日のはずが3日間潰れれば、12%の損失。更なる赤字要因です。
休日が一日増え、しかも今月だという話は初耳です。テト休みを除けば祭日休暇は僅か年間4日だけしかありませんから、増えて当然とも思えますが、2週間前になるまで知らなかった自分は間抜けと言う外ありません。

日本と違って祭日が少ないため、ここでは祝日は絶好の旅行日となり観光地が賑わい、幹線道路は大渋滞となります。その割にはこの休日追加があまり騒がれていないのは、結局のところその恩恵に与る人々がそう多くはないということでしょうか。今年のベトナムのカレンダーにも載っていませんから、今年の国会で決定され、即施行ということのようです。これじゃ、急過ぎて旅行の予定も立てられないと思うのですが。

今年は4月26日ですが、旧暦3月10日、Gio Tho Hung Vuong(フンブン王の命日)だそうです。このフンブン王は、日本の神武天皇みたいな人ですから、建国記念日に近い響きもあります。が、命日ということではより仏教的な影響が強いということでしょうか。もっとも日本の建国記念日(紀元節)みたいに神話上の即位の日を無理に新暦にあてはめ、それを毎年固定するといういい加減なことをしないため毎年新暦では異なる日になります。またフンブン王の命日は今日に至るまで連綿と続いて来た人々の文化行事でもあるわけですから、明治政府によって無理無理押し付けられた怪しげな神武天皇即位の日とは異なるようです。

今年はサイゴン解放記念日とメーデーが月・火のため週休2日の官庁などは4連休。しかもこの26日が祝日となるため翌日の金曜日を休めば6連休となります。これを利用してミャンマーに旅行にでも行きたいところですが、幸が不幸か高校の学期試験とちょうど重なり、恐らくは冷や汗を流しながら対応に追われる日々になりそうです。休めたところで売掛金が溜まる一方の今月。金欠に変わりはありません。

昨日は、仕事の関係で夕食に招待され、嫌々ながらも付き合ってしまいました。大勢のベトナム人と共に食卓を囲む機会はできるだけ避けるようにしているこの頃。他人の支払いで食べて美味しいと感じることなどありません。やはり自分で支払って食べてこそ血となり肉となる・・・などと思ったばかりでした。そして今日の昼、H君に会う用事があり、土曜だし一緒に食事でもと誘い、マック・ティ・ブイ通りでインド料理を食べました。カレーの辛さにH君も大汗を流してましたが、ナンには大満足。
ところが気が付けば、出掛けにVIETELの支払いをし、来週からの北部行きのチケット代をNに渡したりで残高ゼロ。「いゃー慌てて出てきたから財布を忘れた」などと嘘を吐き、カバンの中をかき回して5万ドン札2枚を見つけたのですが、「帰りに何かあったら困るからそれは良いよ」とH君に気遣われる始末。休日が増えようともこれでは楽しむどころではありません。



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