GOVAP便り

プノンペンからモンドルキリに、その前はTAY NINH省--AN GING省--HCM市GO VAP

ベンチェ省のバナメイ海老養殖

2011-10-04 15:58:39 | 農業・食品
日本語で海老は大小に関わりなく「エビ」と呼びますが、英語だとPrawnとShrimpを使い分けねばならず面倒です。ベトナム語は「Tôm」ですが、カンボジア語では「コンプー」が小さいエビで大きいエビは別の呼び方をするそうで、一度聞いてみましたがその場で直ぐに忘れてしまいました。

              「Tôm chân trắng ở Bến Tre」

バナメイ・エビのメコンデルタでの養殖が農業省によって許可されたのは2008年初めのことであり、この3年間の間にバナメイ・エビ養殖はベンチェ省のビンダイ、バーチ、タィンフ県の農民に良好な経済的効果をもたらしている。

ベナメイ・エビの利点はブラックタイガーの養殖と比較すると養殖期間が約2.5カ月と短い(1kg当り70-75匹)ために、雨期の期間中に他の作物からの転換に適している。かつてブラックタイガーの養殖を試みた時は塩分が多く困難であった。

ベンチェ省人民委員会は、2009年に3県でのバナメイ養殖計画の詳細を承認した。それによると3県の海岸沿いでの養殖は良好な結果が得られている。

統計によれば、バナメイ養殖水面積は2008年176ha、2010年560ha、2011年の第1期養殖は1,250haとなっている。

2011年に関して言えば、ブラックタイガー養殖は病気発生による損害が大きかったが、バナメイは生産が安定し収入増加のためのより適した副収入対象となっている。

バナメイ養殖の2011年の養殖密度は、平均1平方メートル当り100-120匹、収穫量は10トン/ヘクタールで、平均利益は水面積1ヘクタール当り300-400百万ドン(110万-148万円)/1期となる。これは高収益であるため多くの農家がこのモデルに転換している。

この典型例をビンダイ県ビンタング村5邑のグエン・ヴァン・ナムさんの場合に見ることができる。面積3,400平方メートル、深さ1.8mの池に34万匹の稚エビを放した。

経費は稚エビ30.6百万ドン、餌、化学薬品、燃料代が153.5百万ドン。70日間の養育の後、エビの生存率は90%で1キロ当り80匹になった。収穫量は3,800kgとなり、売値は1キロ当り94,000ドンで総売上357.2百万ドン。経費を差し引いて173百万ドンが残った。

また、フーロン村1邑のヴォー・タィン・コングさんは3,000平方メートルの水面積に30万匹を放ち、21百万ドン稚エビと89百万ドンの経費でエビの生存率80%、75日後に1キロ当り60匹に成長させ、3,500kgを収穫した。売値は115,000ドン/kgで402.5百万ドンとなり、利益は250百万ドンとなった。

とは言っても、養殖の成果は養殖密度、稚エビの品質、養殖池の環境、管理水準によって左右される。



企業によるモデル養殖は、養殖池管理の測定機器、池の深さ、酸素供給等への投資、レベルの高い技術幹部の育成、各種養殖規定の順守等により、収穫量は多く、ヘクタール当り15トン以上となり、25トンに達するものもある。

タィンフー県アンディエン村で養殖を行っているフイトゥアン水産投資会社は、水面積25ヘクタール、池数72、平均養殖密度150-170匹/平方メートル、稚エビ数41百万匹をその40%は養殖期間75-90日で60-70匹/kgで出荷し、60%は120-130日で46-50匹まで成長させる。総収穫量は598トンになる。稚エビや経費を差し引いた後の企業の粗利は300億ドン(1億千万円)になる。

このようなベンチェ省におけるバナメイ養殖モデルは良好な結果を残しているが、今後の省でのバナメイ養殖を安定させるためには養殖者は幾つかの問題点について留意する必要がある。(以下省略)
http://nongnghiep.vn/nongnghiepvn/72/2/2/84512/Tom-chan-trang-o-Ben-Tre.aspx


最新の画像もっと見る

コメントを投稿