羽を休める鳥のように

きっとまた訪れる薄紫の夕暮れを待ちながら

さよなら秋

2016年11月26日 | Weblog
11月の雪!ビックリでしたね。
川沿いに歩いてきたら赤いモミジに白い雪。
しばし立ち止まって眺めてました。

この空の写真はそれより一週間ほど前だったでしょうか。

秋は空が美しい。でも秋は立ち去ろうとしている。

先日、町田の版画美術館へ行ってきました。
しかし実は目的は美術館ではなく「町田市民文学館ことばらんど」。
版画美術館の裏手にある日本庭園の紅葉がきれいらしいので
足を延ばしました。それはそれはひっそりとした素敵なところでした。
池にせせらぎ、そして楓。ただまだ早かったので静かに緑でしたが。。

版画美術館は広大な芹が谷公園の一角にあり、上ったり降りたりします。

町田文学館では「さいわいの詩人(うたびと) 八木重吉展」をしていました。
いつだったか文学散歩仲間のtokiさんやJimさんと八木重吉記念館に行ったことを思い出します。
八木重吉の詩はむかしから知っていても町田、相原が故郷だということは
そのとき初めて知りました。

文学展には重吉と愛妻とみが二人で手作りした詩集もあり、ピンクや赤のリボンがとっても可愛い。
29年の短い生涯で信仰と切実な言葉が昇華した詩をたくさん残した重吉。
彼の死後、残された詩を大切にまもって公表に尽力した妻、とみ。

「私は友が無くては耐えられぬのです。しかし、私にはありません。この貧しい詩を、
これを読んでくださる方の胸へ捧げます。そして、私を、あなたの友にしてください
。」

詩集「秋の瞳」序文。