渋谷表参道 嵐酔水墨画書道教室~一期一会の墨交流~ Ransui's Sumi Art class

書と中国水墨画を学ぶ 心の模様を墨に託してみませんか。初級から上級まで 一緒に筆を持って楽しみませんか?!

雨にも負けず風にもまけず

2010年05月08日 | 日記
「宮沢賢治 雨にも負けず風にも負けず」

 

雨にも負けず

「雨ニモマケズ」

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい


雨にも負けず風にも負けず 何とも力強い詩に中にもどこか寂しい気持ちも漂います。宮沢賢治の「雨にも負けず」は宮沢賢治が37歳で病で亡くなる2年前に病床で書いた詩のようで。純粋でいて謙虚で、少し寂しくなんとも心を打たれる詩であると批評もあります。

現代の社会は本当に勝ち負けで騒ぐような心のない時代になりましたし、たかがこれだけのことではないかという小さなとりとめのないようなことにしても人が傷つくご時世になってしまいました。誠にいやですね。
世の中勝ったものがが勝ち。それは数の上からはそうでしょうがもっといろいろな多彩な考え方や人それぞれの価値観を一人一人が認め合い競うような競争は不要だと思います。

今の世の中はどんな手段をも使っても一を押しのけてまで出し抜こうとする欲のかたまりの人間が多すぎ自分のことだけでいいという人が多いのです。
だから世の中争いもきえませんね。

私は、あまり執着心がありません。
もっとも、私は、平穏に
そして誰もが笑顔に包まれ、分け隔てなく平和に過せる 人並みの生活がある。
また出会える仲間がいる。
友と飲める酒 また大好きな筆が持てる

持てる仲間と和をもって交流できる。
それだけで十分な気がしています。
もうご存知の方も多いでしょうがあのライブドアの堀江氏のような方は氷山の一角 ああいうやからはある意味悪の根源ですよね。TVでも結構あおっていましたがもっともらしいことがなかったように思います。

もっと人間たるもの、人の気持ちを察し、自分だけでは良いと思わない人間で居続けたいとこの宮沢賢治の詩で再確認した午後でした。

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