渋谷表参道 嵐酔水墨画書道教室~一期一会の墨交流~ Ransui's Sumi Art class

書と中国水墨画を学ぶ 心の模様を墨に託してみませんか。初級から上級まで 一緒に筆を持って楽しみませんか?!

牧野 義雄のみたロンドン

2009年04月14日 | 日記
霧を描いた鬼才 牧野画伯を知ってますか.

1897年から1942年という約半世紀に渡って波瀾万丈の画家人生を送った水彩画家。
ロンドンをこよなく愛し、ロンドンの霧を巧みな水彩技法で描いた鬼才です。

私は、本屋でこの本をみて背中がぞくぞくした思いになり、そのまた一方で牧野がみたロンドンの世界 カフェ、酒場、オペラ劇場など彼の目に映った異国の風情が蘇るようであまりに新鮮であった。

「霧の色と、それがもたらす効果は実にすばらしい。霧のないロンドンは、花嫁衣装を忘れた花嫁のようだ。私は秋の薄い霧だけでなく、濃い霧も好きだ。ここでは夏でも霧がベールのように立ちこめる。遠くの物が霧に包まれ、突然ぼんやりとして見えるからだ。私にはそれがたまらなく魅力的に思える。」(霧のロンドン)より

彼もまた筆をもっては街のスケッチを何度もし、幾枚もの作品の中で、目には見えぬ霧をあれだけ繊細に描く 誠にすばらいい。すばらしいだけで片付けてはいけないのかもしれない。なにか彼の人生の心模様が霧という灰色っぽいそんな人生や画家の境地に見えてくる憂鬱や葛藤をそこに重ねたのではなかろうか。しかし、筆を持つことを捨てられない。画家としての生き様を彼は精一杯描き出そうとし、それが彼の霧のロンドン作品として今なお多くの人の心をつかむのだと思う。

私も2年あまりの滞英を振り返ったとき、あのロンドンの何ともいえないヨーロッパ屈指の大都会の香り、建物 また至る所のパブでの賑わい。 どんよりとした雲。ゆったりと街を流れるテムズの流れ。
行くとこ行くとこが興味深く心ときめかせたことを昨日のように思える。 私もよく水墨画でロンドンの街角風景や建物を描いたことを思い出し懐かしく思える。
牧野もここロンドンを遠い昔、私がときめいて心躍らせて歩いたのと同じ気分で街を歩いたのではないかと感じる。

皆さんも牧野 義雄という画家の作品を機会があれば見て頂ければと思う。
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きいて!きいて!
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