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純丘曜彰 Teruaki Georges SUMIOKA のメモ

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映画『シヴィルウォー』がひどい

2025-04-13 01:01:00 | 日記
いや、ひどい、とは聞いていたが、これほどひどいとは思わなかった。2022年、トランプがまた大統領選に出る、とのことで、企画は悪くなかった。だが、脚本も、撮影も、時間がなさすぎたのだろう。
 
とにかく、センスが中学生の本かと思うくらいひどい。そもそも、これを米国人が書くか、というくらい、米国を知らない。カリフォルニアとテキサスが組んでWF(西部連合)の反乱軍だって。そもそも、そこが現代の米国でありえないでしょ。トランプみたいな大統領からすれば、東部と西部の沿岸部が離反して、両側から挟み撃ちにする。フィリップ・K・ディックの『高い城の男』1962の方が、まだ構造的に現実味がある。
 
くわえて、話がしょぼい。ジャーナリストがニューヨークからワシントンに行くロードムービー。なのに、わざわざアパラチア山脈を越えて西部連合側を縦断し、ウェストヴァージニア側からシャーロッツビル経由。ヴァンスなんかのヒルビリー(ホワイトプア)連中の残虐非道の愚昧な野蛮人ぶりを、これでもかと見せつけるためでしかない。
 
そもそも、初っぱなでカメラマン志望小娘が出てきて、いやな予感がしたが、ツアーに同乗した時点で、あ、主人公が犠牲になって、この小娘が最後にプロ根性を見せて、その写真を撮るんだな、っていうオチまで見えてしまう。
 
逆に、ああ、ニューヨークのテレビインテリって、こういう世界観なのか、とも思う。カリフォルニア、ハリウッドすら、西の野蛮人の世界。とはいえ、シャーロッツビルから先は、手のひら返しで、悪い官僚と大統領を容赦なく殺しまくる。わざわざ命がけでインタヴューに行って、一言採って終わり、ってなんだよ。そもそも、なんでこの時代に静止画だけなんだよ。ビデオクルー、連れてけよ。
 
そしてまた、こんな駄作の企画が通ったことにも驚いた。中坊みたいな連中が、こういうのを作りたい、というところまではわかる。が、こんなのにカネを出すやつがいたことが不思議だ。それくらい米国の映画テレビの制作力が落ちている、反トランプで凝り固まっていることが透けて見える。
 
一方、現実では、内戦そのののがシャレにならない。もともとテキサスその他の豪農豪商は、要塞のような屋敷に、退役軍人の強力な私兵を囲っている。株価下落に怒った東西沿岸の主要強力州が、バイデンのときのように超法規的なねじ曲げでトランプを引きずり下ろそうとしたら、今度は議事堂襲撃では済まない。金が暴騰し米国債が売りを浴びているのも、たんなる関税政策の是非の反映だけではない。

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