本命 DEAD CERT |
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読了日 | 2015/11/12 | |
著 者 | ディック・フランシス Dick Francis |
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訳 者 | 菊池光 | |
出版社 | 早川書房 | |
形 態 | 文庫 | |
ページ数 | 318 | |
発行日 | 1976/06/30 | |
ISBN | 4-15-070704-9 |
々回コーヒーについて書いたが、忘れていたことを一つ思い出した。10月4日に行われた天羽支部会(社会福祉法人薄光会の施設利用者の保護者・家族で構成されるいくつかある団体の一つで、ケアホームの利用者の保護者・家族の会が年に数回開催する会合)の折に、以前から親しくしている薄光会役員のM.Kさんから、瓶入りのインスタントコーヒーを頂戴した。彼女は息子さんのために、薄光会の通所施設の一つである湊ひかり学園を利用した後、息子さんを豊岡光生園へと入所させた。
当初は、湊ひかり学園の保護者・家族の会の役員として活動したが、その功績が認められて薄光会の役員となった。そればかりか薄光会の保護者・家族が立ち上げたNPO法人・NPOひかりの役員としても関わりを持って、八面六臂の活躍は薄光会の職員を始め、多くの保護者からの信頼を勝ち得ている才媛だ。
僕は普段はペーパードリップでコーヒーを淹れるので、インスタントコーヒーは飲まないのだが、他に大事な使い道があるので有難かった。あまりよく知られていないと思うが、インスタントコーヒーは、調味料としても重宝に使えるのだ。 他にもいろいろと使い道はあるのだろうが、僕はカレーを作ったときに、出来上がりの鍋に小さじ一杯くらいを振りかけてよく混ぜる。カレーは一晩寝かせた時が旨いといわれるが、コーヒーを少量混ぜることにより、一晩寝かせたものと同じくらいにコクのある味になるのだ。自家製のカレーだけでなくレトルトの場合は、玉ねぎを半個(小さめのときは1個)をみじん切りにして、ひき肉と一緒にフライパンで炒めて、そこへレトルトのカレーを混ぜてから、小さめのスプーン1杯のコーヒーを振りかけてよく混ぜる。
すると、レトルトとは思えないほどの味わい深いカレーができる。ちょっとひと手間を掛けることで、おいしく食べられるのだ。とまあ、そんなことで頂いたコーヒーは充分役立っている。
MKさん、証文の出し遅れのようで、申し訳ありません。遅ればせながら、ありがとうございました。
競馬について僕は関心がなく、テレビ中継もあまり見たことがない。もちろん競馬場へも足を運んだことがない。好きな人は「パドックのサラブレットの姿を見るだけでも良い」などという。しかし、そうは言っても興味のないことには関心を持つこともなく、若いころ仲間が場外馬券を買うのを見て、植木等氏の「馬で金儲けしたやつぁ無いよ」を思い浮かべる始末だったのだ。
そんなことでこの人気シリーズ、競馬ミステリーにもさほど惹かれることもなく、そのうち機会があったら第1作だけでも読んでみようか、とそんな感じだった。そこで、古書店を訪れる都度、なんとなく本書を探していたが、もうだいぶ前の刊行だからか、目にすることはなかった。
このシリーズはテレビドラマ化されて、わが国でもNHK かどこかで放送されたものを見たが、内容はすっかり忘れた。主演のイアン・マクシェーン氏を覚えているくらいだ。
本書がドラマになったのかどうかは分からないが、またどこかでドラマが放送されたら、(その望みは薄いが)、今度は興味を持って見ることができるだろう。
み始めると関心があるとかないとか言ったこととは関わりなく、ストーリーに引き込まれる。小説として、ミステリーとしての魅力が、ぐいぐいと物語に引き込むのだ。やはり多くの読者に迎へ入れられた作品は、競馬の好き嫌いに関係なく、面白く読ませる力がある。
が、もちろん、競馬好きの人ならもっと楽しめるのだろう。
この作品での競馬はわが国ではあまり聞くことはないが(いや、僕が知らないだけで、多く開催されているのかも知れない)、障害競走だ。巻末の解説によれば、わが国と英国とでは競馬への関心がだいぶ異なるようだ。
わが国でも本場英国にならって、“日本ダービー”と名付けられたレースもあって、普段それほど熱中しない人までも、引き込むほどの人気を博している。
さらには、競走馬や競馬について、部外者でもわかるような説明が、ストーリーの少しも邪魔にならずに、判りやすく溶け込んでおり、あたかもその道の専門家にでもなった気にさせる。
そうしたことも含めて、このシリーズがミステリーファンのみならず、絶大な人気を保っている秘訣なのだと感じ入った次第だ。
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