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特殊な形のカーポート 宮内町S邸

2009-11-09 12:12:01 | リフォーム奮闘記
この夏にリフォーム工事を行った宮内町S邸ですが、

「車庫が玄関前にあって暗い」

とのことで、木造の車庫を解体し、一回り大きな車庫をつくる計画をしました。
通常、カーポートはアルミ製の既製品を入れれば安く、短時間で工事が終了しますが、今回は敷地の制約もあり、本格的な車庫にしなければなりません。

とりあえず、アルミカーポートのメーカーに問い合わせましたが、敷地が三角な場合は難しいとのこと・・

最終的には、鉄骨造または木造の検討となりました。
木造の場合は、長いスパンを飛ばす場合、補強が必要となります。
大きな桁や梁で柱の間を長く飛ばし(3間=5.4m)、その下に差鴨居的なもので中間を補強します。
それでも、敷地に沿って三角形の部分が出てくるので、柱に桁や差鴨居が差さる部分の仕口が大変だということで、鉄骨造で行くことになりました。

車庫一つとっても、構造を何にするか検討をしながら最適な方法で工事を計画するのが構造設計での重要な部分になります。



玄関前に木造の車庫のあった宮内町S邸


玄関は暗くなりがち・・



車庫を解体しました。


解体中・・


PC基礎を設置します。


基礎の配置


基礎工事終了


新潟県中越地震の経験で、鉄骨造の場合、柱の根の部分をコンクリート等で補強しすぎると、逆に上の鉄骨構造の被害が増大することがわかりました。

アンカー部分で強固に固定すると、ブレースが破断されたり、鉄骨が曲がってしまう恐れがあるので、必要以上に固定しない方法が良いと思います。

車が地震時に揺れはすれども、破壊はされないというような感じで、地盤とは別に切り離すことで、上部の構造を守る・・
そういった構造的な工夫も必要でしょう。

土中梁を入れるような強固な基礎をつくると、かえって地盤の不等沈下が集成しきれなかったので、フリーに出来る構造にしておくことも大地震の経験を活かすことになります。
木造の場合、基礎のアンカーボルトを緩めて土台を浮かせることの出来るような構造になっていて、直しやすいのです。

これを、鉄骨造にも応用すればよい。



鉄骨の建て方
鉄骨はドブメッキ処理をしているので、光っています。


柱脚はベースアンカーに固定
三角の部分に対応するため、丸柱になっていますが、
意匠的にも丸柱らだと鉄骨にもかかわらず、
「柔らかい」感じがします。


土間コンクリートを打って完成


正面。
玄関が明るくなっています。



こういった特殊な形のカーポートに関しては、長岡の五十嵐工業へ依頼しています。
敷地が特殊な場合にも対応できるのが、この会社の強みです。
関東方面からの依頼が多いとか・・・

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