べんりや日記

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雁木

2010-02-04 23:26:24 | 伝統構法について
 雪国ならではのつくりに、雁木(がんぎ)があげられます。
 いわゆるアーケードの雪国版ですが、冬の時期はここが通路代わりになっていました。
 最近の雁木は鉄骨で作られるのが多いようです。鉄骨の場合、塗装等の維持が必要で、根が錆びた場合は溶接、根次ぎ等の修繕がおおがかりになってしまいますが、木製の柱の場合、根が腐っても取り替えが可能な点で優れています。







雁木の生い立ちと現状
 雁木は、雪国に住む住民の知恵として、自然発生的に生まれてきたものと考えられます。
 長岡市における雁木も、戦前は上越市高田・直江津や十日町のように、個人の敷地内(民地)に建築され、 冬の期間における歩行者の交通に重要な役割を果たしてきました。

 その雁木が、現在の様に民地から道路内(歩道部分)に建築されるようになったのは、 戦災で市街地の大部分を消失した後、戦災復興区画整理事業が施行され、 当時としては画期的な歩車道区分のある道路が整備されたことによります
 これは、もとは個人所有だった土地が拡幅されてできた道路であるため、 歩道に雁木を建築することについて、住民に公道内に建築するという認識が薄く、 民地内の雁木の様に安易に考えられていたものと思われます。

 現在、長岡市内に設置されている道路内雁木の総延長は、約19.5kmで、 戦後まもなく設置されたものが殆どです。
 尚、現在でも一部に民地内雁木が袋町等で見受けられます。

長岡市都市整備部建築住宅課 発行 
「長岡市道路内がんぎの手引き」 より









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