べんりや日記

住まいのこと、情報発信!

外部スロープ

2010-03-09 20:02:41 | バリアフリーを考える
車椅子用のスロープの勾配は標準が1/12以上
理想は1/15以上です


中島町H邸でのスロープの例です。
玄関用の車椅子用段差解消機の使用もおすすめですが、こちらは寝室の掃き出し窓へ直接行き来ができる通路も設けています。
掃き出し窓のサッシの高さまでスロープで昇っていきます。

外部スロープとするため、コンクリートにて施工。斜面のスベリ止めに「刷毛引き仕上げ」としています。
雁木屋根として、雨の日でも使用ができるようになっていて、夏の日除けも兼ねています。
6尺程屋根が伸びているので、寝室に夏の日差しが入るのを防止し、冷房の効きも良いようです。




スロープと基礎の間には溝があります
溝は勾配が取ってあり、水が入っても出てくるようになっています




寝室のサッシの高さまでスロープを上げています



コンクリートのスロープと、木造本体の縁を切るために、20センチほど溝を空けています。これは、基礎内の通気を確保するために床下換気口を塞がないようにしているためです。
溝に入った水は、外に流れるように勾配がとってあり、その上に木製の蓋をして、間違って足を踏み入れて怪我をしない工夫がしてあります。



建物とスロープの間の溝を塞ぎます
まず、桧のコマの下に土台パッキンを敷いて置きます




その上に杉のスノコを貼って行きます




だいたい塞ぎ終わりました。


寝室から直接外部に出れるので、
晴れた日などは、ここから出て散歩をしているとか・・・



スロープの勾配は緩いほど上りやすく、基準法では1/12以上の勾配とされていますが、理想では1/15以上とりたいところです。(医療施設ではこちらを採用しています)

1/15の勾配ということは、40センチ上がるのに、

   40㎝×15=6m

通路の長さは6m必要ということです。
敷地に余裕がなければ、取れない長さです。

スロープを設置するバリアフリー住宅の設計は(建物の)床の高さを極力低く抑える努力が必要です。
あまり低くしてしまうと、床下通気が十分でなくなります。また、床下の点検も難しくなります。
基礎高さは最低でも30センチは確保したいところなので、概ね45センチが限界でしょう。スロープの長さは7m近くになります。

7mの通路を確保するために、間取りの工夫が必要になります。
敷地に余裕が無い場合は、踊り場を設けて折り返す必要も出てきます。車椅子が折り返す場合、最低でも1.5mは必要です。

通路幅も1.5mは取りたいところです。(この家の場合は1.8mとってあるので、90度曲がって部屋に入るのもスムーズに行えます)


何気ない、雁木のような通路なのですが、バリアフリーの実現のために様々な工夫が凝らしてあるのです。


「バリアフリーを考える」へ・・

コメント   この記事についてブログを書く
« バリアフリーについて考える | トップ | 段差解消機(リフト用) »

コメントを投稿

バリアフリーを考える」カテゴリの最新記事

関連するみんなの記事