この一滑は絶対無二の一滑なり

シーズン終了。それにしても雪不足で大変なシーズンでしたね!

岩渕隆二・コブスペシャルレッスンを受けてきた!

2007-12-24 22:55:02 | スキーの話題一般

12/22(土)、23(日)と八方尾根スキー場で行われた岩渕隆二・コブスペシャルレッスンを受けてきました。毎回受付開始後すぐに定員いっぱいになってしまう人気レッスンです。レベル1から3まで段階を追って受けてゆく方式です。

岩渕さんが言うには、レベル1はパッジテストで3級くらいのレベルの人に来て欲しいと言っているように、コブ滑りへの導入を目指す入門レベルだそうです。しかし実際に受けに来る人は1~2級レベルの人が多く、有資格者も(私を含め)何人かいました。

さてレッスン内容です。既存のレッスンとはかなり違います。何が違うか?という感覚を言葉で表現してしまうとありきたりになってしまいますが、それを畏れず言えば、「教える情熱が違う」ということだと思います。

学業でいうと、学校教師と予備校教師との違い、とでも言えるでしょうか。学校では生徒(下目線)、予備校はお客様(上目線)という目線の違い。だから教えることに対する情熱と意気込みが、全然違う。教える内容の吟味と教え方の工夫。レッスンの現場に立つ前に、どう教えを組み立てようか既によーく考えられていると感じました。

既存の教科書(教程)の枠にとらわれない、いやむしろそれをよく理解しながら、教科書に沿ったり外したり、シンプルに分かり易い説明を第一に心掛けている。生徒に自信を持たせることを第一に考えながら、個々の生徒にはつまずきやすい点をシンプルに指摘する。その後の応用問題を解くための基礎力を身につけさせる授業(レッスン)になっているなと感じ、あーこれは予備校の人気講師と似てるなと思い出し、今こうして書きました。

教わっていてすごく面白い。時間の経つのが早くて、あっという間に授業(レッスン)が終わってしまう感じ。 岩渕さんのHP見れば、その理由が分かりました。きっと気持ちが真っ直ぐなだけに、現実の主流とか既存の権力とかには与しない人柄なのでしょうね。

さてさてレッスン内容ですが、簡単なことを繰り返し何度も練習するというものです。岩渕さんじゃない人がこれをやったら本当に退屈だったでしょうが、それが楽しくできました。 ベースは「山開きのシュテムターン」、ただこれだけを2日間やりました。

  1. 山スキーを開いて次のコブの頂点に向いてスキーをハの字に正対する
  2. ストックと突く
  3. スキーを大きく回す

ただこれだけをひたすら練習しました。SAJ的なシュテムターンとはかなり異なりますが、これがコブ滑りの「仕組み」だということです。

整地で練習したあと、実際にコブも滑って練習しました。確かに、ハの字に板を広げればコブ斜面は楽に降りて来られます。あとは、溝コブのような滑るスペースが極めて限られた場面や、コブの間隔が非常に狭いシビアな場面で、この基礎力をどう発展させてゆくのかが興味深いところです。それは、1月4日から3日間受ける予定のレベル2レッスンで明らかになることでしょう。また楽しみです。


(写真)兎平コブ斜面でのレッスン風景