ゆみねこ日記

日常日記です。

9月の読書記録

2020-10-01 08:25:51 | ブックレビュー
9月の読書メーター
読んだ本の数:35
読んだページ数:10233
ナイス数:4301

二百十番館にようこそ二百十番館にようこそ感想
就活に失敗し引きこもりになった俺が、両親の策略で会ったこともない伯父の遺産を相続すると言うことで人口僅か18人の離島へ放り込まれた。島に移り住んでもまたゲーム?って思ったけれど、このお話には不可欠でした。ニートの再生と成長、地方再生。何よりも子島の住人の優しさが良かったです。
読了日:09月01日 著者:加納 朋子
ただいま神様当番ただいま神様当番感想
青山美智子さん、初読み。読み友さんたちの感想で手に。とても良かったです。住宅街にある「坂下」バス停でバスを待つ5人の前に現れた不思議な神様。OL水原咲良・小6の松坂千帆・高校生の新島直樹・大学の非常勤講師リチャード・零細企業の社長福永武志。とてもほっこりする連作短編集。また一人、気になる作家さん登場。
読了日:09月01日 著者:青山 美智子
純喫茶パオーン純喫茶パオーン感想
創業およそ50年の純喫茶パオーン、店主の孫・来人が見た少しの謎と喫茶店をめぐる人々。小5・中1・大学1年の来人が出会った事件。おじいちゃんの特製ミルクセーキとおばあちゃんの魔法のナポリタン、ぐっと胃袋を捕まれました♪
読了日:09月02日 著者:椰月美智子
居酒屋ぼったくり〈3〉居酒屋ぼったくり〈3〉感想
シリーズ第3弾。今作も美味しそうな料理とお酒の数々、常連さんとのやり取りも素敵!猫ちゃん会、参加希望です♪要さんと美音さん、中々距離が縮まない。。
読了日:09月02日 著者:秋川 滝美
地検のS地検のS感想
湊川地検には❮S❯と呼ばれる総務課長がいる。地検で起きることの裏に必ずこの男の存在がある。検事でもないこの男は何故そこで陰の実力者として存在出来るのか?正義はどこあるのか?とても読み応えあり。続編が楽しみです。
読了日:09月04日 著者:伊兼 源太郎
庭師の娘庭師の娘感想
女性の地位が低かった18世紀のウィーンで、庭師になりたい娘マリーの物語。一歩踏み出すために背中を押してくれる人がいて、マリーが幸せになれそうで良かったです。幼いモーツァルト登場も良かったです。
読了日:09月04日 著者:ジークリート・ラウベ
火群のごとく火群のごとく感想
続編を先に読了してからこちらを。藩政に纏わる陰謀と巻き込まれた藩士たちの悲劇。少年剣士たちの友情と成長の物語。
読了日:09月05日 著者:あさの あつこ
静おばあちゃんと要介護探偵静おばあちゃんと要介護探偵感想
暴走老人・香月玄太郎と、クールな元判事・高遠寺静の老老コンビが5つの怪事件を解決。続編が楽しみです。
読了日:09月07日 著者:中山 七里
〈あの絵〉のまえで〈あの絵〉のまえで感想
1枚の絵画が人生の転機に。国内の美術館に所蔵展示された6枚の絵をテーマに描かれた心暖まる物語。東山魁夷の❮白馬の森❯観に行きたいです。
読了日:09月07日 著者:原田 マハ
口福のレシピ口福のレシピ感想
Web中心に活動する駆け出しの料理研究家の留希子は、老舗料理学校「品川料理学園」の跡取り娘。祖母と母に反発して家を出た留希子の章と、昭和の台所を預かる女中しずえの章が交互に語られる。留希子としずえの作る家庭料理はどれも美味しそうで、まさに口福のレシピ。面白かったです。
読了日:09月09日 著者:原田 ひ香
タクジョ!タクジョ!感想
新人タクシードライバーの夏子、真摯に仕事に向き合い、真っ直ぐに生きる彼女の姿に感動しました。人が好きで車が好きでないと勤まらないお仕事、小野寺さんの面目躍如、とても素敵な1冊でした。小野寺作品♪のお馴染みメンバーの登場ににやり。
読了日:09月09日 著者:小野寺 史宜
僕の神さま僕の神さま感想
色んな問題を同級生の水谷君に相談すると、必ず解決してくれる。水谷君、賢すぎ!川上さんのその後の様子を知りたかったな。芦沢さんにしてはイヤミス度は控えめ。
読了日:09月09日 著者:芦沢 央
雨の中の涙のように雨の中の涙のように感想
容姿と才能に恵まれたスター・堀尾葉介と彼に関わる人々の物語。過去に縛られた人々、そして葉介自身も過去に縛られていた。葉介の過去に関わる物語は重い読書になりましたが、猫探偵の章と炭焼きの男性の章は特に印象的、一気に読了しました。お薦めです!
読了日:09月10日 著者:遠田潤子
極楽おいしい二泊三日極楽おいしい二泊三日感想
コロナ禍で久しく旅に出ていないので、誌上旅行を楽しめました。二泊三日七食の美味しいもの巡り、いつか行ってみたいものです。
読了日:09月11日 著者:さとなお
([ん]1-14)明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語 (ポプラ文庫)([ん]1-14)明日町こんぺいとう商店街 心においしい七つの物語 (ポプラ文庫)感想
大好きなアンソロジー第4弾。サクマ手芸店・ツルマキ履物店・川平金物店・しゑなん堂・インドカレーママレード・カフェスルス・おもちゃ屋うさぎや、7つのお店それぞれにちょっと新しい風が。青年部やスルスに集まるママたちはこれからこんぺいとう商店街でどういう風を吹かせるかな?
読了日:09月11日 著者:寺地 はるな,蛭田 亜紗子,彩瀬 まる,芦原 すなお,前川 ほまれ,大島 真寿美,山本 幸久
頂上捜査頂上捜査感想
B県警に捜査二課長としてやって来たキャリアの仁村は県知事の汚職事件を追い、マル暴刑事の皆沢は地元暴力団の抗争事件を追っていた。抗争に巻き込まれて命を落とした女性は二課のエス、二つの事件が繋がり、仁村・皆沢のコンビが真実を暴いて行く。後半、盛り上がって一気に面白くなりましたが、そこまでの展開が冗長、もう少し短くても良かったかもしれません。
読了日:09月12日 著者:安東 能明
スキマワラシスキマワラシ感想
兄と共に古道具屋を営む散多は、物に触れると秘められた記憶が見える能力を持っている。日本のあちこちで建物の解体現場で目撃される不思議な少女の謎と、兄弟が探す古い「タイル」。何とも不思議なファンタジーですが、爽やかに読了出来ました。
読了日:09月13日 著者:恩田 陸
類感想
文豪・森鴎外の末子「類」、偉大な父を持つゆえの幸福と不幸。時代に翻弄されながら「鴎外の子」としての生涯を全うした。文壇・画壇の大御所の実名が次々に登場し、とても充実した読書が出来ました。妻・美穂さんに一番共感出来ました。
読了日:09月16日 著者:朝井 まかて
団地のコトリ (teens’best selections 54)団地のコトリ (teens’best selections 54)感想
良い本でした。バレーボール部で活動する14歳の美月が住んでいる団地で出会った一人の女の子。助けを待っている人に気付いてあげること、手を差しのべる勇気の大切さ。児童書ですが、大人にもお薦めです!
読了日:09月16日 著者:八束 澄子
目でみる数字目でみる数字感想
大好きなシリーズ、今作は「数字」のあれこれ。❮かぞえる数字❯の猫ちゃんの足の指、可愛い♪❮はかる数字❯、注射針、横断歩道、一寸法師や尺八など、なるほどって思わせられるものばかり。❮しらべる数字❯は、花粉とコロナウイルスの比較に仰天!数字コラムも面白かったです。さて、この次はどんなものを見せてもらえるか、とても楽しみです!
読了日:09月16日 著者:岡部 敬史
星月夜星月夜感想
李琴峰さん、初読み。日本で日本語講師をしている台湾人の柳凝月と新疆ウイグル自治区出身で日本の大学院を目指す玉麗吐攻。家族・政治・セクシャリティー、二人の女性が抱えるものの重さ、外国人の日本語習得の難しさなど、とても考えさせられる1冊でした。
読了日:09月17日 著者:李琴峰
もう、聞こえないもう、聞こえない感想
傷害致死容疑で取り調べ中の被疑者が「声が聞こえる」と言う。そして身元のはっきりしない被害男性。14年前の未解決殺人事件を調べる週刊誌記者。二つの事件を繋いだものは?一番の驚きは土堂さん!ミステリーとしてだけでなく面白く読了。
読了日:09月18日 著者:誉田 哲也
灯台からの響き灯台からの響き感想
商店街で中華そば店を営んでいた康平は、妻を亡くして生きる目的を失いかけていたが、積読本の間から30年前に妻宛に届いたハガキを見つけた。妻がハガキをとっておいた理由、差出人との関係、妻の過去を追い旅に出た康平。康平の再生の物語は人との繋がりと人生の価値を伝える。とても素敵な物語、多くの人に読んでもらいたい1冊。
読了日:09月19日 著者:宮本 輝
居酒屋ぼったくり〈4〉 (アルファポリス文庫)居酒屋ぼったくり〈4〉 (アルファポリス文庫)感想
「ぼったくり」がある商店街にも変化の波が。新しいSCのオープンや身近なスーパーの閉店の話も。要さんとの距離も徐々に近くなって今後の展開が楽しみです。
読了日:09月19日 著者:秋川 滝美
女だてら女だてら感想
江戸後期の女流漢詩人原 采蘋❨みち❩は亡き父と病身の兄から秋月黒田藩のお家の一大事を救うため密命を受け、男装して江戸へと旅立つ。得体の知れない追っ手の影、兄の親友・石上玖左衛門に助けられながらの道中。最後までハラハラしながら楽しんで読了しました。若侍姿のみちがモテすぎて笑える。
読了日:09月20日 著者:諸田 玲子
あの子の殺人計画あの子の殺人計画感想
小5の椎名きさらの家は、貧しい母子家庭。母のネグレクトと躾と称する虐待に読み進めるのが辛くなります。母・綺羅の殺人容疑と崩せないアリバイを捜査する警察。躾ではなく虐待と気づいたきさらが母への殺人計画を…。叙述トリック、見事に騙された!仲田・真壁のコンビでシリーズ化希望です。
読了日:09月21日 著者:天祢 涼
降るがいい降るがいい感想
ちょっとほろ苦い13の短編。75歳のマンション清掃の女性の物語「分別上手」、思わずニヤリ。コロナ禍の最中に書き下ろした「三月の雪」「終わる日々」が良かったです。
読了日:09月22日 著者:佐々木 譲
初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ感想
紅雲町で和食器と珈琲豆のお店を営む小蔵屋のお草さん。シリーズ第8弾は、お草さんの亡き息子・良一を名のる男との出会い。3歳で水の事故で亡くなったはずの息子は誰?ご近所の様々な問題を絡めながら今作も面白かったです。
読了日:09月23日 著者:吉永 南央
心淋し川心淋し川感想
江戸の片隅の小さなどぶ川沿いで生きる住人たちを描いた連作短編集。差配の茂十と楡爺の因縁が切なかったが、救いのあるラストで良かったです。「冬虫夏草」のお吉は共感出来なかった人物。
読了日:09月24日 著者:西條 奈加
地霊都市 東京第24特別区地霊都市 東京第24特別区感想
東京五輪後の東京に最先端のテクノロジーを駆使したSC特別区が出来た。AI 防犯システム・IR カジノ、理想の街の誕生と興奮。この街のセキュリティを狙うテロリストたちとダークWebのハッカーたち。慣れないIT 用語に苦戦しながらの読了でしたが、まずまずの面白さ。
読了日:09月25日 著者:嶺里 俊介
アンダードッグスアンダードッグス感想
1997年返還間近の香港を舞台に、元農水省官僚の古葉慶太がイタリアの大富豪に持ちかけれた世界を揺るがす計画。国籍もバラバラな負け犬たちが銀行地下に隠された国家機密の奪取に挑む。誰が味方か裏切り者か、ハラハラドキドキの一気読み!面白かったです。
読了日:09月27日 著者:長浦 京
ミシュランガイド新潟2020特別版ミシュランガイド新潟2020特別版感想
一度読んでみたかったミシュランガイド。地元新潟でどういうお店が掲載されているのか興味津々。地元に2つ星のお店があるので行ってみたいです。
読了日:09月27日 著者:
晴れ、時々くらげを呼ぶ晴れ、時々くらげを呼ぶ感想
鯨井あめさん、初読み。高校の図書委員・越前亨は小学生の頃父を亡くしてから他者と関わりを避けてきた。後輩の「くらげ乞い」をする小崎、本好きの先輩・矢延、サッカー部の遠藤、成績優秀な関岡、みずみずしい感性で綴られた青春もの。読んで良かったです。期待の作家さん誕生!
読了日:09月28日 著者: 鯨井 あめ
地検のS Sが泣いた日地検のS Sが泣いた日感想
地検のSシリーズ第2弾。国会議員・吉村泰二のヤミ献金疑惑を追う湊川地検。証拠固めを急ぐ中、目撃者のホステス2人が消えた。吉村の恐ろしい謀略が久保事務官に襲いかかる。巨悪と戦うための序章と言える今作、続編を早く読みたいです。。
読了日:09月29日 著者:伊兼 源太郎
テロリストの家テロリストの家感想
警視庁公安部のエリート刑事・幣原勇一郎。ある日大学院生の息子がイスラム国に応募したとして逮捕された。仕事一筋で家庭の事は妻任せ、子供たち何を考えているか分からない父親。警視庁官舎住まいの幣原家、マスコミに曝され、警察組織からも疎まれる。やがて息子は殺害され一転して被害者家族に。父として刑事として幣原の選択は?ミステリーと言うより家族の物語として楽しめた1冊です。
読了日:09月30日 著者:中山 七里

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