ゆみねこ日記

日常日記です。

3.11

2018-03-11 19:05:57 | 日記
あの東日本大震災から、今日で7年。

もう7年が過ぎたとも言えるし、まだ7年なのかとも思える。

7年前、私は福島県の山あいの町、会津磐梯山の麓の猪苗代町
で暮らしていました。
尋常ではない大きな揺れに、必死で耐えていたことを覚えています。

幸い私の住んでいた場所では、大きな被害もなく、電気・ガス・
水道、すべてのインフラは平常どおりでした。
しかし、原発事故が起こり、生活は一変。

報道される放射線量におびえたり、一喜一憂したり。
更に風評被害というものに、怒りをおぼえたり悲しみを感じたり。

震災の2年後、宮城県に転居。
今に至るわけですが、転居した当時は近所の公園に仮設住宅が多数
あったのが、今ではすっかり元の形に復旧。
町の中は震災の痕跡を見つけるのも難しいような状況です。

しかし、我が家から10分程度車を走らせれば沿岸部に。
そこはかつて大勢の人が生活していた場所なのに、津波で大きな
被害を受け、住宅を再建することは困難に。
内陸の田んぼだった場所が造成され、新しい住宅になっていったり
変化も大きくなっています。

地下鉄荒井駅構内には、3.11メモリアル記念館があります。
先日訪れて見学してきました。
あの日、救助に当たった若林消防署の救助隊員のみなさんの手記が
展示されており、一つ一つを読ませていただき、胸に迫るものを
感じました。


今日を迎えるにあたり、2冊の本を読み返しました。

仙台出身、東京在住の作家、穂高明さんが、震災後5年をかけて
描いた、当時のこと。
読みながら何度も泣けて、それでも読むことを止められなかった
作品「青と白と」

ノンフィクション作家・佐々涼子さんの
「紙つなげ!彼らが本の紙を造っている 再生日本製紙石巻工場」

こちらは、日本の出版物に使用する紙の4割を製造している工場が
甚大な被害を受け、従業員も被災しながら、日本製紙石巻を絶対
潰してはならないと被災後わずか半年で、大型の機械を動かし、
石巻の復興の旗頭となったという事実を書かれたもの。

どちらも被災当時の辛い事実が描かれ、とても切なくて何度も泣き
ましたが、一人でも多くの方に読んでほしい本なのでここで紹介
させていただきます。





コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする