何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
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規格品があるのに半錠で処方するのは

2008-11-15 11:46:12 | くすり雑感
 院外処方にあたり、医療機関ではある薬剤について1規格しか採用していないから、その半量を処方したいときに、1/2錠であるとか、0.5錠などといった処方を出してくることが多い。 
 例えば、10mg錠と20mg錠の2規格(製品)があるのに、医療機関での採用品目は20mg錠だけだから、1回10mg服用させるために「20mg錠を0.5錠で」といった具合だ。

 入院患者であろうと外来患者であろうと、薬局では通常、患者自身に服用のたびに半分に分割して服用してもらうことを前提に、交付しない(一部例外はあるが)。薬局側が半錠に分割して、分包し、交付する。単純なことだが、たいへんな手間だ。

 そもそも製品を2分割することは、衛生的にも好ましくない。
 また薬物療法の観点で、製品を使わずに半錠にする特別な意味は皆無ではないか。

 患者にしても、いくら別途服用薬について説明され、説明書をもらったとしても、ヒートのままもらえば薬剤名も認識できて、薬識も得やすいのに、半錠でパックされていたら“出された通り”に飲むしかないようになってしまう。最近は、ヒートに「糖尿病薬」といったふうに、薬効も表示される製品が増えてきた。

 とかく1規格しか採用しない理由として、医療機関側は院内採用品目を増やしたくないということを理由に挙げる。増えれば管理がたいへんになるし、費用もかかる、調剤ミスの原因にもなりかねない、などが主な理由のようだ。

 他院から紹介されてきた患者が、転院あるいは入院したとたん、分割した薬にされてしまい、馴染みのない薬に変えられてしまうことにも問題がある。

 在庫が増えるといっても、すべての錠剤で複数規格を揃えるわけでもないし、使用実態を考えれば、増えても30~50品目程度ではないだろうか。薬剤師にとって、さほど業務に支障をきたすような数ではない。むしろ、分割製剤する手間や時間が解消され、その労力を他に向けることができるメリットのほうがはるかに大きい。

 病院薬剤部においては、不要な在庫を抱える必要はないとはいえ、半錠規格が市販されているにもかかわらずわざわざ分割して調剤している製剤があれば在庫し、処方も改善してはどうだろうか。それは薬剤師のみならず、院外処方にも反映され、何よりも患者にとっても好ましい。

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