何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

できるやんか!

2011-08-19 22:51:37 | Book Reviews
『できるやんか! 「人間って欠けているから伸びるんや」 中井政嗣・著、潮出版社、2004年3月25日

p.1-2 「ピンチはチャンス」とよくいう。しかし、口ではいえても、ピンチはピンチとしてしか受け止められないのが現実である。だが弱音は吐けない。

p.25 よく、こうしなさい、ああしなさい、そうすればこうなります、というリーダーがいる。これは理性あるリーダーである。それに対して、感性あるリーダーは、要はこうしたいのだが、そのためにはどうしたらいいと思うか、といういい方をする。そのほうが各人の個性が生かせるのはいうまでもない。

p.36 たとえ電気椅子に座らされ、頭巾をかぶせられるようなことがあっても、自ら命を絶つことは、自分から店を閉めるようなことは、絶対にしないぞ!

p.44-6 商売というのは、お客さまに「おまえが気にいらん」といわれてしまえば、それでおしまいである。「こんなすばらしい商品があります」と、どう提案しようと、「あんたが嫌いや」といわれたら営業は絶対に成功しない。
 お客さまは神さまであると同時に、裁判官でもある。即、判決は下る。商品がどうこう、売り込み方がどうこうという前に、お客さまに接する自分自身がどんな気持ちで接しているのか。人間としって相手に気に入ってもらえるかどうか、心証がものをいう。究極の「勝利の方程式」は、この一点にあると思う。

p.50 「きょうの売上げは昨日までのお客さまの評価の表れや。だけどきょう一日、しっかり対応したか。問題はなかったか」
 反対に、暇なときはあえて皆をほめて、励ました。「大丈夫。今日の努力は明日以降の売上げに、きっと表れる」

p.53 従業員をどこまで信頼し、信用するかというのは、経営者にとって永遠のテーマかもしれない。

p.100 「僕がしゃべっている以上に、親がしゃべってくれることのほうが、もっとキミの役に立っているはずや。でも、キミの聞き方がちゃう。僕が話しているときは、キミ、真剣に聞いているやんか。親が話しているときは真剣にきいてへん。そこに問題があるんねん。僕以上に親のほうが立派な話してはるんやで」

p.118 そして、忘れてはならないのが、「人間はだれでも無限の可能性を持ってるんや」という視点である。敬愛と信頼をもった視点で若者に接したとき、彼らは思いもよらない「無限の力」を発揮し、自分自身で変わり伸びていくのだ。

p.131 私たちはよく、「あの人はいい人だ」とか「悪い人だ」と外見や先入観で人を見る。しかし人間はみんないいものも悪いものも持っている。こちらの物差しで「いい人」だと思って見れば「いい人」で、「悪い人」だと思ってみれば「悪い人」になる。であれば、「いい人」という物差しで見たほうが、人づきあいは楽しくなるし、その人の本当のよさも見えてくるのではなかろうか。

p.207-8 スーパーやコンビニがやっているのは「販売」であり、私たち商店街や市場がやっているのは「商い」である。「販売」で問われるのは品数と品質と価格で、人間的なふれ合いはいわばどうでもいい。店員が一言も口をきかなくても、客としては不自由だとも思わない。

p.208 大企業は資本で勝負、中小企業は専門で勝負、零細企業は小回りと人間関係で勝負する。その人間関係が希薄になれば、お客さんが減るのは当然ではないだろうか。

p.212 「人が集まる十カ条」
1 「人が集まるところに」人は集まる。
2 「夢の見られるところに」人は集まる。
3 「噂になっているところに」人は集まる。
4 「良いもののあるところに」人は集まる。
5 「快適なところに」人は集まる。
6 「満足の得られるところに」人は集まる。
7 「自分のためになるところに」人は集まる。
8 「感動を求めて」人は集まる。
9 「人の心を求めて」人は集まる。
10 「自分の存在感を認めてくれるところに」人は集まる。



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