何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

君の思いは必ず実現する

2010-08-27 22:16:38 | Book Reviews
「君の思いは必ず実現する」 稲盛和夫・著、財界研究所、2010年5月21日

p.24 どのとき、大事なことは、幸運であれ、災難であれ、人生で起こるいろいろなことは、神様が与えてくれた試練なのだ、と考えることです。その試練が幸運であったときは、それを「ありがとう」と素直に感謝の心で受け止め、慢心せず、謙虚さを失わず、さらに努力を続けることです。また、その試練が災難であったときには嘆かず、恨まず、腐らず、ねたまず、愚痴をこぼさず、ただひたすらに明るく前向きに努力を続けることです。

p.91 ただ「残るにしても辞めるにしても、ただ漠然と不平不満だけを言っていたのでは、人生というものはうまくいかないだろう」ということは強く感じていました。
 わたしはいまになって、そのように悩みながら、苦しみながら、それでもコツコツと仕事をやっていくというひたむきな努力こそが、やがて偉大なことを成すということを、改めて強く思います。

p.98 目標を定めて、それに向かって努力しているとき、人は「どうしたらいいのか」、あるいが「自分は正しいのか」といったことを、自問自答します。しかし、なかなか答えが見つからず、途方に暮れることがあります。それでも逃げ出さずにひたむきに努力と工夫を続けていると、ふと自分の背中を押してくれるものが必ずあるのです。

p.101 若い人はみんな自分なりに「偉大なことを実現したい」という夢と希望を持つことでしょう。ただし、それは一歩一歩の地道な努力から生まれるということだけは知っていてほしいと思います。実現するための地道な努力をしないで、大きな夢だけを描いていたのでは、それはいつまでたっても夢にとどまっていたままです。

p.101 若いみなさんは「そんな一歩一歩では歩みが遅くて、一生かかったってできないのではないか」と思われるかもしれませんが、そうではありません。一歩一歩の積み重ねが、実は魔法のような相乗効果を生んでいくのです。日々の地道な努力が生む小さな成果こそが、さらなる努力と成果を呼びよせ、いつの間にかあなたを信じられないような高みにまで運んでくれるのです。

p.123-4 みんな生きていくために必死で努力をしているのです。それが自然界の姿であって、努力をするというのは特別なことではありません。生きていくためには当たり前のことなのです。

p.134 わたしはそのような予測がつかない時代においては、習った知識をどれだけ記憶しているかということだけで、優秀とか劣っている、という評価を下すのではなく、その知識をいかに活用するかということに力点を置いた教育が必要だと思うのです。 #RM

p.144 人柄が良いとか人間性が良い、ということは、人間として一番価値が高いものです。少しぐらい知識があるとか創造性が豊かである、ということよりも、もっと大事なのは人間性なのです。

p.149 わたしが考える道徳とは、人間として正しいことを貫くということです。「うそをつくな」「正直であれ」「人に迷惑をかけるな」「人にはやさしくせよ」といった当たり前のことであり、世界のどこでも通用する普遍的なものです。

p.161-2 苦難にぶつかったときに、打ち負かされて世をすね、人をうらやむような生き方を選ぶのか、それとも西郷さんのように、ひたむきな努力を重ね、苦労を乗り越えていくのか、ここに人間として成長できるかどうかの分かれ目があると思います。

p.164-5 「この宇宙はどんな人にも平等に、すばらしい豊かな未来を保証しています。いまはどんな逆境にあっても、どんな不幸に遭遇していても、あなたの未来には輝くようなすばらしい幸運が待っています。それを得ることができるかどうかは、あなたの心次第です」
 「自分の未来には輝くようなすばらしい幸運が待ち受けていることを信じなさい。そして人をうらんだり、ねたんだり、世の中をすねたり、そういう暗い思いは一切持ってはなりません。明るく自分の人生を見つめなさい。希望を燃やしなさい。きっと自分の人生にはすばらしい幸運が待ち受けていると信じて、それを少しでも疑ってはなりません。それを信じて自分の人生を歩みなさい」

p.173 「それはしょうがありませんな、苦労するのは生きている証拠です」
 「災難に遭うのは過去につくった業が消えるときです。業が消えるのですから喜ぶべきです。どんな業があったのかわかりませんが、その程度のことで業が消えるならお祝いせんといかんですな」

p.180 わたしは事業の世界で生きてきましたから、会社経営の話をたとえにしましたが、三毒、つまり欲望、怒り、不平不満の三つが、その人の心を支配したときには、経営だけでなく、どんな人生でも多くの間違いを引き起こしてしまいます。

p.183 忍辱という漢字の意味は「辱めを忍ぶ」ということです。人生においては、人から侮辱されることも、けなされることもあります。そういうときには、人の心を惑わせる煩悩の三毒の一つである怒りが心を支配してしまいがちです。しかしそうなってしまえば、人間はえてして大きな間違いを起こしたりするものなのです。
 だからお釈迦様は、侮辱されることがあっても、辱めを受けることがあっても、耐え忍びなさい、と教えておられるわけです。現在、どんなつらい境遇にあろうと、厳しい環境にあろうと、それに耐え、ひたむきに努力を続けることが、心を磨くことにつながるのです。

p.190 しかし、会社として長い時間をかけてチームを育てていく方針があるにしても、怠けるような人は残すつもりはありません。残っていく選手はよく練習する人、努力する人です。なぜなら、必死で努力する人間しか伸びていかないからです。

p.197 それよりも、もっと大切なことは、その人の人間性です。つまり、あの人はすばらしい人だから一緒に仕事がしたい、ついていきたいと思われるような人間性こそが、もっとも大切なことなのです。

p.204 磨くということは苦労を重ねて頑張るということです。人間ですから、何をやるにしても、ついつい怠けたいという気持ちが心の中にもたげてきます。その怠けようとする気持ちを克服して、自分を鍛えていくことが、心を磨いていくことになります。

p.218 わたしは、人生の目的とは、この世で地位や名声やお金を得ることではなく、自分の心を少しでも美しく磨いていくことだと思っています。

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