何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

考えすぎない

2012-06-04 22:02:33 | Book Reviews
「考えすぎない」 本多時生・著、アルファポリス文庫、2011年5月31日

p.9-10 自分は小さいことで“くよくよ”“イライラ”することがあると思う人は、何かを考えてイヤな気持ちになった時に、「小さいことじゃないか?」「考えすぎではないか?」と自問してみてください。
 「これは一年たったら忘れてしまうことではないだろうか?」と自分に問いかけてみてください。
 一年後には忘れてしまうようなことは、「小さいこと」と考えていいのではないでしょうか。

p.13 「小さいこと」に正しさや立派さを求めるより、いい意味での“いい加減”さがあったほうがいいのではないでしょうか。

p.16-7 たとえば、イヤな人がいて、ちょっとぐらいイヤなことをされても「この人はこういう(所のある)人。こんな人のためにイヤな気持ちになるのは損だ」「気にしない、気にしない」などと考え、受け流す。その人といっしょに過ごす時間は「なんとかやり過ごせばいい」と心がける。そして大事なのは、「いっしょにいない時にはイヤな人のことを考えるのはよそう」と心がけることです。

p.17 「考えないようにしよう」と思っていても、無意識に考えてしまうことはあるでしょう。それはしかたありません。つい考えてしまっても、それに気づいて「このことをこれ以上考えるのはよそう」「こんなことを考えるよりも、○○をしよう」と切り替えられればいいのです。何度でも。

p.21 まだ先のことを今あれこれ心配するのではなく、その時になってから考えればいいのです。それに実際には、そうならないかもしれないのです。そうならなかったとしたら、心配するだけ無駄です。「その時はその時」という覚悟には、悪い状況になってもその時にベストを尽くそうという決意も含まれています。

p.29 たとえば、イヤな人に“イライラ”した時には、「あんな人のことを考えるよりも、○○をしよう」。たとえば、多少問題があっても(やがて自然消滅する問題や、自分さえ考えなければいい問題なら)、「このことを考えるより、○○をやろう」。

p.64 自分のまわりの人を大切にし、いい関係を保つことは、自分の生活を大切にすることになるのです。実生活においてはいちばん大事なことかもしれません。

p.73 嫌いな相手といっしょの時に多少イヤなことがあっても、「この人はこういう人」とわかった上で、できるだけ軽く受け流すことができるといいでしょう。

p.78 人をバカにする人は、その価値観において自分より上の人と比べたら、自分をバカにせざるを得ません。実際には、漠然とした劣等感や無力感のために、沈みがちになるか、何かに逃避するか、その価値観にしがみついて苦しい抵抗を続けるか、というようなことが多いでしょう。

p.90 人のことを考えてイヤな気持ちになった時には、「あんな人のことを考えるより、○○を大切にすることを考えよう」と切り替えられるといいのです。

p.102 「××たら、どうしよう」と不安な気持ちになるよりも、「○○たらいいな」と希望をもち、「ではどうしたら?」と、自分にできることを考えたほうがいいでしょう。「その時にできることを考えてやる」というのが“ベストを尽くす”ことになるのです。

p.115 自分が今不幸なのは、過去の不幸な出来事のせいだけではなく、今幸せになる努力をしていないせいが大きいのです。

p.127-8 また、人は同時に二つのことを考えることはできません。「人のため」を考えることが「自分のため」を考えすぎて苦しむことから抜け出す方法でもあるのです。そこで、自分のことで悩み苦しんだ時に、「このことを考えるよりも、人のためになることを考えるようにしよう」と切り替えることができるといいのです。

p.166 「考えるのはいいこと、考えすぎは苦悩の元」
 悪いのは“すぎる”ことであって、“考える”のはいいことです。ただし、ヘタに考えずに“よく考える”ことが大事です。

p.203 人生の中では選択が大事なことがありますが、一つの決断によって人生の幸不幸が決まってしまうわけではありません。むしろその選択よりも、その後の生き方のほうが大きいのではないでしょうか。「選択がすべてではない」のです。選択した生活の中で幸せに暮らす努力をすることのほうが大切なのです。

p.270 自分がくよくよしやすい、悩み苦しむことが多いなどは「性格だから、変えようがない」と思い込んでいる人もいます。「性格ではなく、考え方のクセ」と考えたほうがいいのです。クセは努力すれば変えることができるのです。


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