何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

起業家に必要なたった一つの行動原則

2012-10-20 21:44:44 | Book Reviews
『起業家に必要なたった一つの行動原則 成功者は「思い」を5分ごとに確認する 福島正伸・著、ダイヤモンド社、1998年6月25日

p.i 事業の成否はそこに関わる人がどのような「思い」を持っているかで決まる

p.ii 実は最高の経営資源とは人間の持つ「思い」なのである。それは情熱といわれることもあれば、意欲といわれることもある。
 「思い」が、事業を成功に導くのか。それは事業を行うその基盤が“人間”社会だからにほかならない。経営者も人間であれば社員も人間、その活動成果を得る顧客も人間だ。

p.14 ヒロコフーズは、多くの店舗を抱えていながら店長同士の間に競争という概念はない。企業内での競争は相手の欠点を見て見ぬふりをする風土をつくり出すからだ。

p.15 強い「思い」は他人がどうしてそこまでするのかと思うことを当たり前の行動にしてしまう。「思い」のない人は目先の利益に翻弄されるが、強い「思い」を持った人はその「思い」と行動が一致する。そこには何の不自然さもなくなってしまうのだ。

p.34 社会は強い「思い」を持った人材が埋もれていることを許してはくれない。

p.39 「福島さん、ずいぶん後ろ向きになられたんじゃないですか。何事もチャンスはチャンスですよ。ピンチなんて思うこと自体、もう後込みしているということですよ」

p.60 社長なんていつ辞めてもいい。社長業が目的ではなく、一つの役割にすぎないんですから。会社は社長の所有物ではなく、社会に役立つプロジェクトの一つなんです。だから社員を管理したり、評価したりすることも意味がない。強制したとしても、心の底からそう思わなければいい仕事はできない。すべてのプロジェクトは本人の自発性によって行われるべきなのです。

p.74 強い「思い」は本質からものごとをとらえ考える思考を促す。そこではうわべの理論や常識などはまったく意味を成さない。現実的であるかどうかとか、理解できるとかできないとかではなく、本物であるかどうかということが基準となる。そして理論はあとからついてくる。

p.93 「そうなるとお金を貸している銀行も困るだろうな。仕入れ先も仕事が減って困るだろうな。もちろん自分の会社の社員も困るし、自分の家庭も自分自身も困る。ということは、誰も会社が潰れることを望んでいないのではないか」
 借金は自分が成長するキッカケにすぎないのではないか。自分が乗り切れない問題は自分には起きない。あわてず考えて、できることを一つ一つこなしていけば自分に起きた問題は必ず解決するはずだ。
 考え方一つで自分の気持ちが正反対になる。問題が起きたことが問題ではなく、その問題をどう受け止めるかが問題であったのだ。

p.104-5 人と人との出会いを大切にする「思い」、つまり他人に対する「愛」が事業の基本であり、何よりも優先すべきものであるということを安川の姿勢を通して教えられた。事業はお金のためであり、それ以外の何物でもないという世界から、事業は他人に対して「思い」を持って接することであり、その結果としてお金が動く世界なのだと、価値観が根本から変わった。そしてそれこそ、高橋が望んでいたものであったのである。

p.118 人生において最も楽しいのは、思い描いたことが自分の努力で達成されたときの達成感である。過程が辛いのは当たり前で、その辛いことがあとになって充実感になる。

p.120 人間は弱い生き物かもしれない。しかし強い「思い」はどんな厳しい環境でも乗り越える勇気を喚起する。強い「思い」を持つ人間の可能性は無限大である。

p.132 「どんなに維持しようとしても、必要のないものはなくなる運命にあるんだよ。これまで時代の変化を見過ごしてきたんだから、仕方のないことだ」

p.135-6 相手を喜ばせたいと思ったら、相手に喜んでもらいたいと心の底から思って接することが何よりも大切だ。それはテクニックでごまかせるものではない。なぜならテクニックであることを相手は感じ取ってしまうからである。人は相手から何を言われるかよりもどのような気持ちで言っているのかを感じ取る。「思い」があってこそテクニックは生きるのであり、「思い」のないテクニックは相手に疑念を持たせてしまうだけで効果はない。相手に伝播し共感を得ることができる企業活動は、経済環境の好不況とはまったく関係なく成長を続けるだろう。

p.153 私たちは強い「思い」を持つことによって創造性を発揮して仕事をするようになることができる。なぜなら、強い「思い」を持つと朝から晩まで考え続けるようになるからだ。
 創造性はすべての人が潜在的に持っているものであり、それを発揮できるかどうかはその人がどのような「思い」で生きているかどうかによって決まるのである。世の中の多くの歴史的発見や発明のもとになった気づきはこうして得られたものばかりである。

p.171 「事業はシステムや制度によって伸びるのではない」
 そう確信したのは、そんな経験があったからである。そこで気づいたのがビジョンとポリシーの大切さだ。自分たちがなぜ事業をしているのか、どうしてこうやってみんなで働いているのか、何を目指しているのかなどを忘れ、いつの間にか目先のことだけになってしまっている。

p.172 最近わかってきたことなんですけれども、一生懸命に営業しなければ売上が伸びないという事業ではいつか限界がくる。そうではなくて一人のお客さんに対して、どれだけきちっとしたサポートができるかというほうが結果的には事業は伸びるんです。事業はお客さんに喜んでもらわなければ成長できません。

p.173 「思い」を持つというのは、たとえまわりの誰も動かなくても自分から動くことを意味する。「思い」はその人が今どのような状況にあるかに関係なく持つことができるものである。人が「思い」を持つことに対しては、何の制約も受けることはない。その自由はどんなに厳しい環境に置かれても変わらない。しかも「思い」は逆に環境に働きかけ、その環境を自分の思いどおりに変えてしまうことだってできる。

p.190 「苦しいことも楽しいこともみんなで一緒に感じるためには、もう強気なことばかり言うのはやめてください。みんな石塚さんが言うように仲間なんだから、もっと本音を出してくださいよ」

p.191 強い「思い」は現実化する。「思い」が強いほど現実化するスピードは速くなる。「思い」が実らないのは「思い」のレベルが低いからにほかならない。「思い」のレベルに応じて私たちは行動し、そしてその思ったとおりのことを現実化してしまう。もちろんそこに行き着くまでの過程は簡単なものではないかもしれない。しかしどんなに新たな問題や障害が目の前に現れようとも、一つ一つ乗り越えていくことができるだろう。

p.196 事業において最も大切なのは「人」であって会社や組織ではない。なぜなら会社や組織をよくするも悪くするも「人」が決めるのであり、会社や組織といったものは「人」が社会活動を営むうえで便宜上つくった仮の存在にすぎないからだ。
 ではさらに、人がいさえすればいいかというとそうでもない。そこにどのような「思い」を持った人がいるのかということが重要になる。人は勝手に動くものではなく、「思い」によって動くものだからだ。弱い「思い」しかなければちょっとした障害にぶつかっただけで、その行動は止まってしまうかもしれないが、強い「思い」を持って臨めばどんなに大きな障害だって乗り越えていくことはできる。

p.196-7 障害があることが問題ではないのだ。何をしたって、それこそじっとしていたって病気やけが、災害といった障害は自分の身に降りかかってくる。大切なことは、そういう障害に対して自分はどんな「思い」を持って臨むかということである。障害の大きさに対してどれだけ強い「思い」を持ったかで、それを乗り越えられるかどうかが決まる。最も強い「思い」を持つことができれば、乗り越えることができない障害など私たちにはありえない。

p.198-9 大切なことは相手がどのような行動をしているかではなく、自分がどのような「思い」を持って行動しているかということなのだ。
 そしてまた商品も自分の「思い」のレベルと同等のものができる。商品開発に関わる人の「思い」が、その商品の善し悪しを決めてしまうのである。いい加減な気持ちでつくったものは、どんなに見た目がよいものであったとしてもそれをつくったときの気持ちが相手に伝わってしまい、顧客に受け入れられることはないだろう。商品を手にした相手が感動するのは、つくり手がその何倍もの「思い」を持ってつくったときだけだ。顧客は商品を通してつくり手と同じ気持ちになる。

p.200 「こんなはずじゃなかった」と言う人がいるが、それはありえない。「こんなはず」にしてきたからこそ、「こんなはず」になったのである。しかし、予想外の結果になってしまったことを嘆く必要はまったくない。いつからでも新たな「思い」を持つことによって、私たちはこれからの人生をどのようにでも変えることができるのだから。
 ほとんどの起業家は社会的に恵まれた環境から成功してきたわけではない。強い「思い」を持って事業に取り組んできたからこそ、厳しい環境をも乗り越えてきたのである。

p.201 企業は成長しているときに降りかかる問題に対して、関心が薄くなってしまう傾向がある。企業は成長しているときに次々と問題を蓄積しているといえる。それが次第に大きくなり、いつの間にか企業の存在そのものを揺るがすほどの問題となるときが必ずくるのである。

p.202 「思い」の特徴の一つに、強い「思い」は自分から行動を始めるようになる一方で、弱い「思い」は他人の行動に期待することがあげられる。

p.203 強い「思い」を持った人ほど疲れない。人間は肉体的にも浸かれることはあっても、精神的に疲れることはない。仕事はやればやるほど疲れるものと決めつけている人がいるが、本当は「思い」を持って仕事をしていないだけのことである。働くから疲れるのであって、「思い」を持って働かないから疲れるのだ。

p.204 休むのは体力を蓄え、集中力を高めるためであって、楽をしたくて休むのでは意味がない。

p.215 日常生活に支障のない程度の収入があると「思い」は弱くなってしまう。これ以上がんばるのは面倒だ。生活に困っていないのだからまあいいじゃないかなど、このような気持ちに流されないようにするためには、繰り返し繰り返し自分に言い聞かせ続けることである。「思い」を強くするためには、自分が何のためにここにいるのか、自分は何を目指しているのかということを何度も自分の中で確認していかなければならない。

p.217 強い「思い」は楽に生きることを拒絶するのである。

p.218 「思い」のない人は他人の話に関心を示さない。「思い」のない状態のときには他人の話に関心を示したところで疲れるだけだからだ。一方、「思い」を持っている人はどんなものごとに対しても強い関心を示すようになる。それは少しでも自分の変革に役立てようとするからである。

p.228 たとえば強い「思い」を持った人々と付き合い、身近にそのような人々の存在をつくっていけば、彼らから「思い」を伝播され、自分も強い「思い」を持つことができるようになるだろう。また自分で海外などへ出かけることによってそこで今までにないような体験や衝撃を受けることも、自ら環境をつくり出した結果といえる。行動を起こすことが自らチャンスをつくり出しているのである。

p.230 強い「思い」は自分を環境から解き放ち、自由で喜びに満ちた世界へと導いてくれる。厳しい環境ももはや制約条件ではなく、その中で道を切り開いていくことにむしろ大きな感動を感じるための必要条件になってしまうだろう。

p.233 お互いに助け合って目指す目的を達成することが、企業の中でまず必要な考え方なのではないだろうか。
 さらにこのことは同業他社においても同じである。他社に勝つことを目的にするのではなく、他社の手本になるように自分たちを成長させていくことを目的にするという考え方である。他社に勝ちさえすればいいという考え方は、他社の弱みを突いてたたき潰し、自社の繁栄だけを考えるということになる。このような企業が社会から喜ばれる理想の企業とはいえないだろう。



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