何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

人を育てる名監督の教え

2011-10-17 07:56:34 | Book Reviews
「人を育てる名監督の教え すべての組織は野球に通ず 中島大輔・著、双葉新書、2011年6月12日

p.36 選手の成長を引き出すためには、どう接するべきなのか。怒りにまかせて失敗を責めるのは、指導者のエゴにすぎない。失敗をした者はその責任を誰よりも感じているはずだ。失敗の要因を選手に考えさせ、同じ過ちを繰り返させないことが、「成長させる指導」なのではないか。

p.44 社風という言葉に代表される、社員間に通底する「暗黙の了解」が成り立たない状況では、教える人間の熱意と結果がともなって初めて説得力が生まれる。

p.48 渡辺はメッセージを込めた采配をすることがある。

p.65 ディフェンスはチームで協力し合うというところがある。ディフェンスには美学がある。

p.113 人の意見を聞き、謙虚になることはつまり、自らの可能性を大きくすることだと小川は考えている。

p.120 〈ひとりがみんなのために働いて、みんながひとりのために働くということを、PLで学びました。いまは世の中に、『自分さえよければいい』という風潮がありますけど、そうじゃないよということをPL時代に教えてもらって本当に良かったと思います〉

p.147 人間は本来、保守的な生きものだ。これまで正しいとされてきた方法を踏襲すれば、、少なくとも大きな批判を浴びることはない。だが、目に見える形でなくとも、ものごとは絶えず変化して続けている。常識を疑い、柔軟な姿勢で新しいものを取り入れていく。指導者が考えることなくひとつの考えに固執していては、組織の進化はそこでとまってしまう。

p.212 安藤は、選手をただ叱りつけるだけでは意味がないと考える。誰もが最初から自分を律せられるわけではない。叱責はするが、ちゃんと救いの手を差し伸べてやる。それが選手を成長させると信じているからだ。

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