何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 あるメーカーの工場が業務停止に

2010-04-10 18:37:47 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2010.3.21  Sun.   通巻51号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が適切に使用
されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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★ あるジェネリックメーカーの業務停止報道について
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 先日、ある大手のジェネリックメーカーの工場が業務停止命令を受ける
件について、新聞やTVで報道がなされました。
 
 それを見た一般の人はどう受けとめたでしょうか。

・製造工程に不備があり、品質上、不適切な医薬品が出荷された・・・
・半年前に製品回収の措置がとられている・・・
・県は製造や品質管理に不備があったと判断し、そのペナルティとして
工場に対して業務停止の処分が下される・・・
・「薬」なんだから、このようなことが二度と起きないように気をつけて
もらわなければ困るよねぇ・・・

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 しかし、ジェネリック同業他社や医療関係者の多くは、静観している
ふうではありません。たいへんゆゆしき問題であり、困惑している、
苦慮しているといった声が聞こえてきます。

 これまで国を挙げて、メーカーもジェネリックの使用促進のために
さまざまな取り組みを行ってきた、とくに品質に対する信頼確保には
相当力を入れてきた、新年度を目前に、ジェネリック使用促進の正念場
ともいえる時期を迎えていた矢先でもあり、それに水を差された格好で
あるといった雰囲気です。

 あるメーカーのたったひとつの製品に見られたことなのに、
業界全体が余波を受けてしまうということのようです。

 その思いを推測するに、ジェネリックに消極的、慎重な構えを見せていた
医師や薬剤師がますます心を閉ざしてしまうのではないか、
またそのメーカーから製剤の供給を受けていた他のジェネリックメーカーが、
自社で販売する医薬品についても敬遠されてしまうのではないか、
これらを遺憾に思っての発言ではないかと思います。

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 しかし、あるジェネリックメーカーの、ひとつの製品の報道によって、
国民までがジェネリック全体に不信感を持ってしまうのだとしたら、
残念なことです。

 しかし製品回収は、これまで製剤の品質上の理由で行われるケースは、
先発品においてもしばしば見られていることであり、ジェネリックだから
見られるものでもなければ、ジェネリックに多いわけでもありません。

 国民のほうが冷静に受けとめており、業界は深刻に捉えている・・・

 このギャップについて、みなさんはどう思われますでしょうか。

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☆ ジェネリック全体の問題にしない
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 ある先発品が品質問題で製品回収になったからといって、先発品全体が、
そのメーカーが業界全体から重大事として扱われることは少ないでしょう。

 であれば、今回の報道もジェネリックの大手メーカーの問題とはいえ、
当該メーカーの、一製剤の問題であると捉えることはできないのでしょうか。

 ジェネリック全体の品質が問われるとか、他のジェネリックメーカーも
信頼を失うとか、そういうことではないと思います。

 国民は、どのメーカーの薬をもらったのか、さほど意識していません。
どちらかといえば、メーカーよりも成分のほうに関心があると思います。
だから食品でみられたような、製品トラブルがそのメーカー全体の
不買運動につながるようなこともおそらくないと思われます。

 今回の報道に対し、ケシカランと思うのであれば、医療機関や薬局が
採用を見直すことはあるかもしれません。

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 他のジェネリックメーカーでは、世間話のつもりなのかもしれませんが、
医療現場に来訪された際に、「困った事態になりました」などと言っている
ケースもあるようです。

 メーカーとして何か困ることがあっても、国民にとってそれほどのことで
なければ、問題を起こしたメーカーにとって困ったことであるのだと
流してはどうでしょうか。

 “敵失”が発端とはいえ、他のメーカーが困ったと言えば言うほど、
そのメーカーを叩いているようであり、だから自社の使用を検討して欲しいと
この機会に乗じているようにも思えます。

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 こういう品質問題があると、薬局でも適切に製造されていることを前提に
ジェネリックを扱ってきましたので、その根底が崩れてしまったことに
なります。トラブルを起こした当該メーカーには適切に向き合う必要もある
でしょう。

 しかし、今回の報道によって、ジェネリック全体が風評被害を受けて
しまうような事態は回避したいと、思いました。
 
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 今回の報道をご覧になったみなさんは、何か感じたことはないでしょうか。

 ジェネリックにまつわるエピソードやこれらについて、是非お知らせください。
 また取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
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心を身軽にする80のインストラクション

2010-04-10 18:30:59 | Book Reviews
「心を身軽にする80のインストラクション」 石原明・著、H&I、2000年6月8日

p.2 「こうなるはずだ」とか「こうだといいな」などといった、あなた自身の勝手な思い込みが、最初の小さな摩擦を生んでいるのではないでしょうか。

p.50 (上司は)いいことよりも、悪い報告、苦言を呈するようなことを報告してくれた人のことを、「よくぞいってくれた」と徹底的に褒める姿勢も大事です。
 ところが、ほとんどの上司は、いいことを聞くとうれしそうな顔をして、苦言には渋い顔で応じる。ましてや、逆に怒られてしまうこともあるのです。これでは、脚色しないと、部下(社員)が話もできないのもとうぜんのことです。

p.63 マニュアルは素読みして覚えるのではなく、その「行間」を読む。
 マニュアルが法律のように機能していて、そこに「書いていないことはやらなくてもいい」とまで思い込んでしまっている社員がいる会社もあります。
 マニュアルに書いてないことに直面したときにどうすればよいか、その対処の仕方をあらかじめ訓練しておかなければならないのです。

p.67 同じことを教えても、全員が同じように変化することは絶対にありません。結果はバラバラですからね。

p.73-4 組織全体を早く変化させるには、「まず二割からはじめる」という気持ちでいることです。
 人選は過去の実績や年齢、年功ではなく、「やろう」という前向きに取り組む意思がある人のなかで、なるべく早く成果を上げてくれそうな人がいいでしょう。
 この「他」の集団は、もともと自分なりに信念や考えがあって、それを出し合って考えをまとめて団結していたのではありません。たいがいは単に変化に臆病なだけ。リーダーの考えに集団で賛成しない、というスタンスでまとめっているだけです。

p.76 どの会社でも、人をやる気にさせるために感情を引き出すということを考えていると思います。どうしてかというと、組織を成功させるには、組織に参加している人間の感情を引き出すことが不可欠だからです。
 
p.78 欲望は効果が強い半面、際限がないという怖さも持っていることも知っておくべきです。
 では、どんな感情を引き出したらいいのでしょうか。それは「良心」という感情です。人の役に立ちたい、人に喜ばれたいという「良心」は、だれもが持っている感情です。

p.80 仕事の後でお客さまがいってくれる「ありがとう」や「ご苦労さまでした」というひとことが、本心でいってもらえたか、それとも挨拶程度の言葉にすぎなかったのか、これをもって今日の引っ越しは勝った、とか負けたとかいっているのです。

p.86 確かに給与は払っているかもしれませんが、人に働いてもらうということは、本来はやりたくないことをしてもらうことなんです。だから社長は、社員がなるべくやりやすい環境をつくってあげて仕事をしてもらうことが大切です。

p.104-5 人は期待されたり感謝されると、それに応えようとします。社長の愛情や信頼によって、普通の人が仕事ができる人、責任を持って仕事に当たる人へと少しずつ変わっていきます。

p.107 お金の心配がある人は、人の話をろくろく聞いているものではないのです。だから、年齢給という方針を打ち出して、社員に安心して働いてもらうのがいちばんだと思うわけです。ただし、そこに個人の能力差を評価する視点は不可欠です。

p.120-1 「新しい星を見つけてやろう、そんな気持ちが自分のなかにあるときは絶対に発見できない。心を静かにして、自分という存在そのものも忘れたように思えるとき、星空と自分が一つになったそのとき、心に映していただける」
 だから、虚栄心や利己心、名誉・名声を望む気持ちがあると、見つけたいものは見つからないということです。

p.150 お客さまは買ってくれないのが普通です。ものが売れないのは景気が悪いからではなく、売る側の努力がまだまだ足りないからです。

p.152 成功をつかむ人は、たとえばこういう発言をします。
 「そうかもしれないけど・・・・・、それはこれまでの人がやった結果だ」
 「自分がやったら、そうなるとは限らない」

p.179-80 一流の人はどうするかというと、これとはちょっと買い方が違っています。もちろんあまりに高額なら買いませんが、車の値段よりもまっさきに重視するものがあります。それは、その車を提供してくれる会社の姿勢です。
 一流の人は、目先のことよりも、その本質を見ているわけです。

Comment (1)
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