何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

著者と議論する読書が発想を生む

2009-06-30 23:06:31 | 思いつくまま
著者と議論する読者が発想を生む  「失敗学」提唱者 畑村洋太郎(68) (朝日新聞 2009.6.30 夕刊)

――「失敗学」は失敗を生かして創造につなげる斬新な分野です。読書法も独創的だそうですね。

 本を読むとき、著者とディベートしています。重要なところに赤線を引き、コメントを書き込む。1度読むと、次に赤線を引いたところだけ読みます。読み終える時間は20分の1ですみ、1回目より深い読み方ができます。それを2回繰り返して、全部で3回は読む。最後は著者との議論が終わり、考え尽くしている。1冊にものすごく時間がかかりますが、著者もぼくも及ばなかった考えにたどりつくことがある。読書は知識を身につけるという面がありますが、ぼくは、どれだけのことを考えるかだと思っています。


 ふーむ、そういう読み方もあったか・・・。しかし、ディベートとはなぁ。対話くらいにしてくれればいいのに・・・。
 これは!と思った本は、少し間をおいて2回読むことがある。そうすることで、新たな発見があったり、その時は見過ごしていたものを拾ってみたりすることがある。しかし、それは絞りに絞る読み方かもしれない。
 考え尽くすことで何かが生まれたり、極みにたどりつく読み方ではないかもしれない。
 まだまだ読み方は改善の余地がありそうだ。


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治療をためらうあなたは案外正しい

2009-06-30 22:33:33 | Book Reviews
「治療をためらうあなたは案外正しい EBMに学ぶ医者にかかる決断、かからない決断 名郷直樹・著、日経BP社、2008年10月27日

p.64 (薬を)飲むか飲まないかを迷う、それはよくよく考えれば、どちらでもいいということです。どちらでもいいということは、選択の余地があるということです。このどちらにすればよいか決められないという状況を、迷って途方にくれた状態と考えるか、選択の余地があると前向きにとらえるか、どちらがいいかは明らかだと思います。患者さん自身が好きに決める、それでOKです。

p.98 かぜの患者さんを診断するときに重要なことは、かぜかどうか確実に診断することではなくて、かぜに似たかぜでない恐ろしい病気を見逃さないことです。

p.104 「この薬はその場の症状を抑えますが、かぜを早く治すわけではありません」、それがかぜ薬の効果の普通の説明ですが、そんな説明をしているコマーシャルは皆無です。

p.131 花粉症では、特有な治療法があり、確定診断が可能です。逆に除外診断に対しては、それほど重要なものはなく、ここがかぜの診断のときとの大きな違いです。

p.136 (抗ヒスタミン薬には)古くからある値段が安く眠気が出やすい第一世代の抗ヒスタミン薬と、値段が高くやや眠気の少ない第二世代のものとがあります。後者は抗アレルギー薬と呼ばれることが多いのですが、これは敗戦を終戦と言い換えるようなもので、実は同じ薬です。

p.144 アトピーとは、わけのわからないという意味です。アトピーとはアレルギー性の素因のことを言います。

p.145 アレルギー体質がベースにあるという意味では、喘息もアトピー性喘息ですし、花粉症もアトピー性花粉症です。喘息はアトピー性喘息と言わなくてよかったし、花粉症も同様です。でもなぜか湿疹だけは、アトピーです。だから、喘息や花粉症と同様、アトピー性皮膚炎も、アトピーと呼ばず、単に湿疹、皮膚炎と言えばいいのではないか。

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