何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

あなたの薬代が半額になる

2008-04-19 09:51:46 | くすり雑感
「あなたの薬代が半額になる こうしたら買える! 話題のジェネリック医薬品 中野次郎・著、祥伝社・発行、2004年5月10日

 今春からジェネリック医薬品が処方される仕組みが変更になったので、患者側があえて希望しなくてもジェネリック医薬品の調剤が受けられるようになったからよいが、それまでは患者側が医師を“動かす”よう、働きかけなければならなかった。その時のコツを解説しているもの書といえる。

 現在、後発医薬品に対して、消極的な医者や薬局を除けば、そのような心配はない。患者側が望まなければ、処方通りで調剤を受ければよい。

 注意すべきは、特定の医薬品だけ、治療の必要上、どうしても先発医薬品のままにしておきたい、という医者ならよいが、どの医薬品ということなく、ジェネリック医薬品には「変更不可」欄にサインしてくる医者である。またそのサインがあるから、変更できないと言う薬剤師である。

 すべてのジェネリックを一律に否定するのは、生理的に毛嫌いしているようにも思われる。またサインがあっても、薬剤師の視点で問題のないと思われるものは後発品に変更するよう、疑義照会が可能だ。薬局がサインを盾にとって拒否するようなら、薬局を変えることも一法だ。

p.102 イギリスでは、医師が新薬・先発品を処方する場合、「なぜ新薬でなければならないか」という理由をちゃんと書かないと処方できません。当然、よほどのことがない限り、後発品になります。患者さんも、医師に「これは、新薬ですか。なぜ後発品を処方なさらないのですか」と質問できるようになっているのです。

 「最近、いい薬が出たから変えてみましょう」などという医者も要注意だ。メーカーから何らかの要請を受けているか、義理を果たそうとしていることもある。
 仮に、体調が変動したとしても、けっして新薬を使う必要性など、ただちにはない。これまである他の薬ではいけないのか、使用経験の少ない新薬を試さなければならないのか、その説明は重要だ。

 新薬は機械のような新製品とは違うから、使ってみるまで何が出るかわからない。予測不可能な部分をたくさん抱えている。それはいくら臨床試験を経てきたとはいえ、解決できないことである。発売されて1年以内の新薬を使おうとする医者には、十分な説明を求めることを勧める。
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すごい会議

2008-04-19 08:58:56 | 薬害は人災だ
「すごい会議 短期間で会社が劇的に変わる! 大橋禅太郎・著、大和書房・著、2005年6月10日

 到達したい目標を具体的に設定し、そこまでに道筋を構造的に考え、担当者が協力しながら運営を進めていくプロセスを、自らの体験を交えて紹介、解説している。

 単に「こうなりたい」「あのようになりたい」と言っていても始まらず、多角的に要点を挙げて、全体で解決を目指そうとする。経営者が、部門の責任者が集まって物事を進めるうえで、この方法は“使える”と思った。目標を具体化することで、到達度が測れるだけでなく、願いや理想に走りすぎることなく、かといってカンタンに誰がどうやっても達成できるようでなく、確実に前進が図れる程度に設定されるところがよい。

 組織運営の方法だと思うが、個人の成長を計画的に達成するのにも使えるのではないかと閃いて、新卒者の研修にこの論理展開を使ってみた。組織運営と個人目標では、個人目標では取り組みはすべて“自身”でなければならないので、この方法(名前は何というのだろうか・・・)を若干、アレンジしてみた。

 そして、あるスケジュールで小目標をクリアするうえで、「続ける技術」のテクニックもジョイントさせてみた。ワークシートにそれらを連結させて、必要なことを書き込ませ、それは自宅の机の前にでも貼っておいてもらう。チラチラみながら、いつまでに自分がどうなりたいか、を目指して取り組みを“続けて”もらう。ところどころで、ご褒美を出しながら・・・。

 この結果、新人の成長にどれくらい役立つかは未知数だが、自身の成長が、給料とは別にもうひとつの「報酬」になることを期待する。
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