何かをすれば何かが変わる

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祝・中日ドラゴンズ優勝、苦労が実る予感

2007-11-01 22:15:26 | 思いつくまま
 中日ドラゴンズが優勝した。なんと53年ぶりの日本一だそうだ。落合監督がまだ1歳を迎える前以来だという。しかも相手は昨年苦渋を飲まされた日本ハム、ピッチャーは日本のエースともいえるダルビッシュ。

 第一戦目は川上の好投も空しく破れはしたが、2戦目から最後まで諦めることなく、気を抜くことなく、4勝目が確定するまで浮かれていなかったように見えた。

 その最も象徴的だったのが、クライマックスシリーズで巨人に勝っても胴上げをしなかった、祝勝会でビールかけをしなかったことだ。レギュラーシーズンで1位になったチームへの敬意ともいえるし、先を見据えてここで満足していてはいけないという意思統一だったのかもしれない。ヒルマン監督が来年度のために一時的にアメリカへ帰国していたことも、日本ハムにしてみればやや油断というか驕りがあったようにも見えた。

 落合監督の坊主頭も選手への無言のゲキになっただろう。

 中日の優勝は、苦節●年という選手や行いが実を結ぶものだということを示したようにも見える。その最たるものが中村紀洋だ。どこのチームからも見放されて、これまでの実績に対して球界の失礼極まりない扱いの中から中日が手を差し伸べ、それに応えた。MVPのお立ち台で、球団への感謝を忘れず、何回も口にした。「ありがとうございます」と言いながら、帽子をとって頭を下げた。そういえばダルビッシュは札幌ドームでインタビューに答えているときに帽子をとっていなかった。絵になる男だが、謙虚さは感じられなかった。神様は然るべき人に微笑むのを忘れなかったように見えた。日本シリーズとは別な意味でも、表彰に値する。

 そういえば落合監督自身も、三冠王を3度も取ったとはいえ、オレ流を貫き、複数の球団を渡り歩き、実績のわりには苦労人のような印象だ。しかし、今日は宙高く舞った。

 福留を欠き、育ち盛りの若手選手もいるが、ベテランの多い、また皆これといった派手さはないが職人肌の選手が集まり、まとまって掴んだ栄冠だ。勝ちさえすれば手段は選ばない球団とは違って、みなの努力が報われた優勝だともいえる。今、世の中はそういうところに動きや流れが来ているのではないか。

 亀田家にしても、不祥事まみれの企業、品格もなく儲けに走る企業、そういうところの衰退、崩壊が確実に始まっているようにも思えたドラゴンズのペナント制覇だった。
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