若竹屋酒造場&巨峰ワイナリー 一献一会 (十四代目日記)

何が酒の味を決めるのか。それは、誰と飲むかだと私は思います。酌み交わす一献はたった一度の人間味との出逢いかもしれません。

十二代目の祥月命日

2006年05月08日 | 近ごろの十四代目
今日は祖父・博行の祥月命日でした。

「創風工房・桝屋」で発行しているDMに祖父の話を載せてもらいました。
いま想い出しても胸が熱くなります…。

仏壇にしまってあった古い写真をみたりしながら叔父や叔母が祖父の思い出話をしてくれます。「和くら野」の座敷に淡い日の光が差し込んで、笑い声の絶えない時間を過ごす。こんな時間も祖父が与えてくれたもの。

人は二度死ぬ、と言います。
一度目は本人の死。
二度目はその人を知る人の死。
思い出を語る人がいるかぎり、
祖父は僕たちの中で生き続けている…。
今更ながら祖父が遺してくれたものの大きさを思うのです。