春の雪が舞った寒い日、篠山郊外の小さい社の境内に、小さい花が寒風にかすかに身を震わせていました。夜来積んだ白雪は、雪割りの文字の通りこの花におあつらえ向きの舞台装置です。
ユキワリイチゲ:雪割一華(キンポウゲ科アネモネ属)は、山裾の林下などに群がって生える多年草で、晩秋に新葉を出して冬越しするので、雪の中にすでに芽を出していることから“雪割り”の名があります。
早春、花茎の中ほどに大型の苞葉を3枚輪生し、2回羽状裂します。葉より高く10cm位の花茎を立て頂に1花をつけます。花弁と見えるのは15個くらいの萼片です。
葉の裏や花弁が紫色を呈するのでルリイチゲの別名があります。
アネモネ属の多くは陽があたると開花します。この日のユキワリイチゲは、冬空のもと、ときどきわずかにこぼれる日の光を感じたのか、少しだけ花びらの先を開いていました。雪中の健気なその姿は、全開の花よりずっと美しく見えている気がしました。
ユキワリイチゲ:雪割一華(キンポウゲ科アネモネ属)は、山裾の林下などに群がって生える多年草で、晩秋に新葉を出して冬越しするので、雪の中にすでに芽を出していることから“雪割り”の名があります。
早春、花茎の中ほどに大型の苞葉を3枚輪生し、2回羽状裂します。葉より高く10cm位の花茎を立て頂に1花をつけます。花弁と見えるのは15個くらいの萼片です。
葉の裏や花弁が紫色を呈するのでルリイチゲの別名があります。
アネモネ属の多くは陽があたると開花します。この日のユキワリイチゲは、冬空のもと、ときどきわずかにこぼれる日の光を感じたのか、少しだけ花びらの先を開いていました。雪中の健気なその姿は、全開の花よりずっと美しく見えている気がしました。