まだ朝の冷気の消え残る時刻、大きい掌状の葉の間に、これも大きい桃色の5弁の花びらが、昨夕凋んだ花殻をうまく隠すように開いています。
フヨウ:芙蓉(アオイ科)は、別名木芙蓉(モクフヨウ)ともいい、中国および日本西南部原産の低木で、高さ1.5~3.5m、枝はよくわかれ開帳性の樹形を作ります。花は桃色で、花径は10~12cm、杯状で平開しません。1本の雌蕊の先端が5つに分かれ、その下に雄蘂がつく、ハイビスカス系の特徴を示しています。
辞書によると“芙蓉”の語は、美人のたとえの意味があるそうです。“美しい”と同義の名がついたくらいの花ですから、フヨウが夏を代表する最も美しい花であることには誰も異論はないでしょう。
庭では、秋から冬にかけて、深く切り詰めて来年の芽生えを待ちます。昔聞いた先輩の俳句「枝切って芙蓉がもとの低き潅木」、名句かどうかはわかりませんが、芙蓉の性質、扱い方がよく出ていて不思議に覚えています。
もうひとつ蛇足を。有名な旧一高寮歌「嗚呼玉杯に花うけて」の第2節“芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪い・・・”の芙蓉は芙蓉峰で、花ではなく富士山の雅称です。
フヨウ:芙蓉(アオイ科)は、別名木芙蓉(モクフヨウ)ともいい、中国および日本西南部原産の低木で、高さ1.5~3.5m、枝はよくわかれ開帳性の樹形を作ります。花は桃色で、花径は10~12cm、杯状で平開しません。1本の雌蕊の先端が5つに分かれ、その下に雄蘂がつく、ハイビスカス系の特徴を示しています。
辞書によると“芙蓉”の語は、美人のたとえの意味があるそうです。“美しい”と同義の名がついたくらいの花ですから、フヨウが夏を代表する最も美しい花であることには誰も異論はないでしょう。
庭では、秋から冬にかけて、深く切り詰めて来年の芽生えを待ちます。昔聞いた先輩の俳句「枝切って芙蓉がもとの低き潅木」、名句かどうかはわかりませんが、芙蓉の性質、扱い方がよく出ていて不思議に覚えています。
もうひとつ蛇足を。有名な旧一高寮歌「嗚呼玉杯に花うけて」の第2節“芙蓉の雪の精をとり 芳野の花の華を奪い・・・”の芙蓉は芙蓉峰で、花ではなく富士山の雅称です。