新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ミヤマクロユリ:深山黒百合(信州花紀行・中央アルプス駒ヶ岳⑳)

2011-08-25 07:02:03 | お知らせ」

千畳敷カールの周遊路を行き交う人たちのなかで、誰云うともなくあそこにクロユリが咲いているという情報が流れていました。どうやら数多い高山植物の中でもクロユリ(ユリ科バイモ属)は別格の人気のようです。
以前利尻島に咲くクロユリをとりあげたことがあります(07年5月30日記事)。北海道のクロユリには、海辺にも咲くエゾクロユリと呼ばれる低地型のものがあり、全体に大形で高さは50㎝にもなり花つきも3~7個と多く、花色も黒さが勝ちます。
これにたいし、高山型はミヤマクロユリと呼ばれ、高さは20㎝ほどで、花も1茎に1~2個と少なく、花色はやや黄色をおびます。
越中富山の城主佐々成政が、その愛妾小百合と小姓竹沢熊四郎の仲を疑って2人を斬殺し、小百合の一族をも殺します。小百合はその死に臨んで憤怒の形相ものすごく「立山に黒百合が咲けば佐々の家は滅亡しよう」と叫んだが、最終的にはこの予言が的中したという有名な伝説や、織井茂子「黒百合の歌」で”恋の花“とうたわれるなど、よく知られている花ですが、黒っぽい花が珍しいだけで、独特の悪臭もあり人気先行の感が否めません。
(これで中央アルプス千畳敷カールの花のシリーズを終わります)

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