新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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目標は毎日1記事です。

アオキ:青木(今度は健全な実を)

2009-04-24 20:52:51 | 植物観察1日1題

日本原産のアオキ:青木(ミズキ科アオキ属)は、光沢ある常緑の葉と美しい赤い実で世界中で栽培されています。欧州へは当初、雌株だけが渡ったため結実しないので、プラントハンターのフォーチュン氏がわざわざ雄株を探してイギリス軍艦に乗って来日し、雄株を持ち帰ったのが渡欧約80年後、桜田門外の変の半年後だったという話が残っています。
雄花序は約10cmと大きく花数も多いのですが、雌花序は小さく花数も少なくなっています。雄花も雌花も密を分泌しますが、雌花には雄花のような蛋白質に富んだ花粉がありません。そこで雌花も、黄色い葯こそありませんが、花弁の色と形を雄花に似せて昆虫を呼び寄せ花粉を受けとるのだといいます。
花が咲いている雌株に、小さくて少しいびつな赤緑まだらの果実がついています。
これはアオキミフクレフシという、アオキミタマバエによる果実が変形する虫こぶで、正常果より小さく、虫こぶ化した果実のほうが枝に長く残ることが多いといいます。
(明日から3日ほど休みます)

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