九月ごろ高槻鵜殿の河川敷でゴキヅル:合器蔓(ウリ科ゴキヅル属)の花と緑の若い果実を見かけました。水辺に生えるつる性の1年草で、巻きひげで他物に絡んで2mくらいにのびます。
名前の合器は昔の蓋付き食器のことで、蓋果といわれる果実が熟すとパカッと割れて上半分が蓋のように取れるのでこの名がつきました。
この割れた果実を見ようと再度河原を訪れましたが、すこし時期が遅く、すっかり枯れて大半形が崩れてしまっていました。やっと見つけたまずまずの果実は、下半分が取れて蓋だけ残り、中には種子が2個入っていました。
昔、田舎で、山仕事をする人がヤナギ行李のような弁当箱の上下に一杯ご飯をつめて持って行っているのを思い出しました。これも一種の合器だったのでしょう。