新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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マルバノ)ヤマホロシ:丸葉の)山保呂之(山では珍しくなった)

2012-10-30 08:31:34 | 植物観察1日1題
きのうの記事と同じ高野山女人堂近くで見た今では珍しくなっているヤマホロシ:山保呂之(ナス科ナス属)です。
本州・四国。九州の丘陵から山地の林縁や野原に生えるつる性の多年草で、よく見かけるヒヨドリジョウゴに近い仲間ですが茎にヒヨドリジョウゴのような毛はありません。
7~10月、節間の中途に花序をつくり、淡紫色花を下向きに開きます。花冠は深く5裂し、裂片は反り返ります。
果実は直径6~8mmの球形で赤く熟します。
図鑑では、葉の基部が円形またはやや心臓形、へりが全縁かときに鈍く1~2対に切れ込み、薄い毛があるのがヤマホロシ、葉茎ともに無毛で、葉の基部が柄に向かってとがり全縁なのがマルバノヤマホロシとあります。葉の形から見るとマルバノヤマホロシに近いとも思われますが自信がありません。
和名のホロシは赤い果実を皮膚にできる局限性紅斑(ほろし)に見立てたものといいます。
園芸店ではこの仲間がヤマホロシや学名であるソラナムまたはツルハナナスの名でいろいろな園芸品種が売られていますが、野生のヤマホロシではない事が多いようです。