新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ケヤキ:欅(めだたずとも役割しっかりの花) 

2011-04-23 14:32:35 | 植物観察1日1題

住まいの近くに高槻市民の木であるケヤキ:欅(ニレ科ケヤキ属)の見事な並木があることは、一度ご紹介しました。(06年11月12日記事)
その並木が今一斉に新芽をふきだして、みずみずしい緑に変わりつつあります。
散歩していると足元一面に細かい粒のようなもので敷き詰められています。冬芽や花芽を包んでいた鱗片葉や苞、がく片などが落ちたもののようです。
普通はあまり気づかないのですが、若枝をよく見ると小さな花がついています。ケヤキは同じ枝に雄花と雌花がつく雌雄同株で、葉の展開と同時に短枝(もっぱら花・種をつけて増殖の役割をする枝)に開花します。雄花は新枝の下部に数個ずつ集まってつき、4~6裂する花被と4~6個のおしべがあります。雌花は新枝の上方の葉脇にふつう1個ずつつき雌蕊は1個、花柱は2裂し、柱頭の上面には乳頭状の突起が密生します。雌花には退化した雄蕊が残るものもあります。目立たない花ですが、結構しっかりした形を持っています。
10月ごろ熟した果実は、小枝ごと風に乗って散布されてゆきます。