新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
目標は毎日1記事です。

ニワウルシ:庭漆(天空に光る)

2010-12-21 06:58:38 | 植物観察1日1題

すっかり葉を落とした高木の梢の先が、初冬の澄み切った空に銀色に光っています。
ニワウルシ:庭漆(ニガキ科ニワウルシ属)の翼果です。
ニワウルシは中国原産で、高さ10~20mの落葉高木、明治初期に渡来し、成長が早く当初並木などに使われたのが今では野生化しているものも多くなっています。ウルシに似た大形の奇数羽状複葉を互生し、小葉は6~2対、長さ10cmほどの長卵形で先は鋭くとがり、基部に1~2対の歯牙があり、その先端に腺があるのが特徴です。
雌雄異株で、6月頃枝先に白色の小さな花を多数つけ、果実は翼果で2-3個の分果に分かれ、長さ4~5cmの狭長楕円形で、中央に直径5mmほどの扁平な種子が入ります。翼果は緑からだんだん赤くなり、熟すと灰褐色となり、葉が落ちた後も枝に残ります。
小間物の店で、この翼果を小瓶に入れて”天使の羽根“の名で売っていたという話を聞きました。英名のTree of Heavenをそのまま訳して、和名でシンジュ:神樹ということに関係づけた命名かもしれません、