新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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トリトマ:シャグマユリ:赤熊百合(かやぶきの里に咲く) 

2010-12-06 08:53:15 | 植物観察1日1題

秋も深まった美山かやぶきの里に紅橙色のトリトマ(ユリ科シャグマユリ属)咲いていました。
アフリカ西部に約70種の仲間が自生しているとされ、そのうちのウーリア種を母体としてできた品種が一般にトリトマ(和名、シャグマユリ:赤熊百合)の名で栽培されています。
エキゾチックな色彩と形が好まれ、花壇植えのほか切り花にも用いられます。
春から夏にかけて地際から長い花茎をだし、先端に多くの花をつけ松明状になります。
円筒状の花は下から咲きあがり、写真の花は少し季節外れではっきりしませんが、上端の蕾は深紅色で、開花すると黄色になり、花穂全体を見ると2色になります。
和名のシャグマユリのシャグマは“赤熊”と書き、赤く染めたヤクの毛のことで、キッコウハグマの白熊(ハグマ)に対する古い言葉です。
色彩の乏しい晩秋のかやぶきの里に、和風の名を持つ異国風のトリトマは違和感なく目立っていました。