新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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アメリカタカサブロウ:アメリカ高三郎(水田・里地の植物⑩)

2009-10-12 06:57:43 | 植物観察1日1題

変わった名前に加え、名前の由来がまったく分からないことで知られるタカサブロウ:高三郎(キク科タカサブロウ属)は、田んぼの縁や道端の湿ったところのどこにでも見られる草ですが、最近この辺りでは、タカサブロウよりずっと遅く1981年に日本で初めて気づかれたというアメリカタカサブロウ:アメリカ高三郎のほうが多いようです。新参だけあっておもに新しく造成された水田や道端によく見られるようです。
タカサブロウとの区別点は、本種は葉が細い、葉と茎が赤みを帯びる、茎が直立せず基部で這う、鋸歯がはっきりしているなどがありますが必ずしもはっきりしません。決め手になるのは、そう果の形で、タカサブロウは幅の広い透明な翼があるのに対し、アメリカタカサブロウのそう果の周りには翼がないこととされています。
キク科ですが、写真のように、そう果には冠毛はなく、種子は水に流れて散布されます。