新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
出かけるときはカメラ連れ。
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ヤマユリ:山百合(名に似ず豪華)

2009-08-03 06:25:56 | 植物観察1日1題

高槻北部にある自然園でヤマユリ:山百合(ユリ科ユリ属)が咲いているとの情報をもらい早速見に行ってきました。
東北から近畿にかけて低山帯に生え、または人家に栽培される多年草で、高さ1~1.5m、長さ10~15cmの革質で滑らかな葉をつけます。
花は夏、総状花序に漏斗状で先端が反捲する15~20cmの花を1~6個つけます。
白色地に赤褐色の斑点があり、花被の中央に黄筋が入り、強い香気があります。
鱗茎は昔から食用にされ、また大正時代より重要な輸出品のひとつとなり、ヨーロッパでは園芸種の母種として重用されてきました。
神奈川県の県の花になっているほか、別名に産地の名を冠した吉野百合、叡山百合、鳳来寺百合、多武峰百合、鎌倉百合などがあり、かつては各地に自生していた大きく綺麗なこの百合が、土地土地の自慢であったことをうかがわせますが、いまでは自然のものにはなかなかお目にかかれないようです。