新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ホトケノザ:仏の座(仏様も省エネ)

2009-03-10 18:12:06 | 植物観察1日1題

道端にごく普通に見られるホトケノザ:仏の座(シソ科オドリコソウ属」は、世界各地の温帯地方に広く分布する小型の越年草です。
筒状の紅紫色の花を仏様に見立て、葉柄のない半円形の対生葉を蓮の台と見てこの名がついたといわれます。
春の七草にかぞえられるホトケノザは本種ではなく、菊科のタビラコ(田平子)のことだというのはよく知られています。
3~6月、紅紫色の細長い唇形花を数個ずつ輪生します。やや少し濃い色のつぼみのように見えるのは閉鎖花で、開花することなく自家受粉で種子を作ります。閉鎖花の方が開放花よりずっと多いそうで、開放花で遺伝的劣性を防ぎ、閉鎖花で省エネを図りながら子孫を増やす二刀流の戦略です。
葉が段々につくことから三蓋草、三階草、ほかに仏のつづれ、宝蓋草などの別名があります。