新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ナルコユリ:鳴子百合(遠くなった鳴子の記憶)

2008-06-09 07:07:40 | 植物観察1日1題

ナルコユリ:鳴子百合(ユリ科アマドコロ属)は、沢山の花がぶら下がってつく姿を、田圃の雀追いの鳴子に見立ててこの名があります。本州、四国、九州の山中の林内や原野に生える多年草ですが、やや日当たりの少ないところが多いようです。地下茎は横にのび、多肉で白色、1年毎に1茎を出します。この根茎を乾燥させたものが生薬の黄糖で、滋養強壮の効能があります。
茎の高さ1mほど、葉の長さ10~15cm、花期は初夏、葉のつけ根からのびた花柄の先に長さ2cmぐらいの白緑色の花を3~5個つけます。花被の先端は分かれて緑色がやや濃くなります。
ナルコユリの茎は丸く、園芸店で斑入りのナルコユリとして売られているのはたいてい茎に稜があるアマドコロです。アマドコロよりナルコユリのほうがお客の受けがよいということでしょうが、食品と違ってこちらの偽装は問題になっていないようです