葉の裏面が紫色を帯びていることから、紫背の名がついたシハイスミレ:紫背菫(スミレ科スミレ属)は、低地から山地の日当たりのよい道端のほか、林の中などの半日陰にも見られます。葉は無毛で、長さは1.5~5cmで、幅の狭い卵形披針形や卵型などいろいろあり基部は深いハート型になるとあります。
花は直径1.5cm内外で紅紫色、花の色は濃淡の変化が多く、距は細長く上へハネ上がるものが多くなります。近畿地方を境にして東日本に多い変種のマキノスミレ(牧野菫)は、ふつう葉がシハイスミレより細長く先が尖ります。写真の花を見ているとマキノスミレのようにも思えてきます。
葉裏が紫ならばらシハイスミレで区別しやすい種類と思っていましたが、どのスミレも同定は難しいものです。