新・むかごの日記

高槻市に在住の、人間と自然が大好きな昭和1桁生まれの爺さんです。
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ガガブタ:(ガガブタとは何の蓋?)

2006-08-15 07:12:53 | 植物観察1日1題
池の面に大きな丸い葉の脇に、小さいがよく目立つ白い花をつけているのはガガブタ(リンドウ科アサザ属)です。
本州、四国、九州および東南アジアから豪州、アフリカなど温帯から熱帯にかけて分布する池や沼に生える多年性の水草で、茎は細長く水底の泥中ひげ根を下ろします。
葉は水面に浮かび直径10~20cmのハート形で鋸歯はありません。
7~9月、葉のつけ根から伸びた花柄の先に、星形の白い花を数個ずつつけます。花は直径1.5cmほどで中心部は黄色く、花弁の内側には白く長い毛がびっしりと生えています。
この変わった名の由来が気になるところですが、漢字の和名がなく、牧野図鑑では“カガブタ”で載っている位ではっきりとは分かりません。よく似た名前に陸のガガイモがありますが、こちらはカガミイモの転訛、別名のコガミはスッポンの意で、葉の形が亀の甲形に似ることからきているそうです。このことからガガブタの葉を亀の甲と見立てて水面に蓋をするから、あるいは丸い大きい葉を青銅の鏡に見立てて鏡で蓋をするなどこじつけ説もあるようですが、変わった名だけに由来についていろいろ推測を呼んでいるということでしょう。