アシッドジャズブーム末期の1995年にリリースされた傑作。同年にリリースされたアルバムIn The Hand Of The Inevitableからカットされたシングル盤です。アシッドジャズ黎明期からインストゥルメンタル曲中心に活動している彼らですが、おそらく一般ウケが最も良い曲がこれ。前年にリリースされたEPのリード曲Stepping Into My Life(これも同系列の名曲)に引き続き、メインヴォーカルにAlison Limerickを迎えた高揚感溢れるミディアム・アップの90'sフリーソウル・ナンバーです。僕自身がこの曲に出会ったのは、まだアシッドジャズに関してほとんど知識がなかった10年ほど前。まだ全盛期だった渋谷のDance Music Recordで、ピクチャースリーブ付きのリイシュー盤が入荷されているのを偶然発見し、なんとなく気になって試聴してみたのがきっかけです。当時ちょうどオルガンバー経由でフリーソウル系の作品を色々と勉強中だった僕にとって、試聴機のヘッドフォンから流れてきたのは求めていた音そのもの。軽快でグルーヴィーなリズムとソウルフルなこみ上げ系女性ヴォーカルが大好物だったこともあり、90年代の曲でもここまで理想的なフリーソウルがあるのだということを知り、ひどく衝撃を受けたことをよく覚えています。この曲と出会ったことがきっかけとなり、自分の中でそれまで無視していたアシッドジャズ株が急上昇。インコグニートやブラン・ニュー・ヘビーズ、そしてジャミロクワイなどのCDをブックオフで大量に購入することになるのでした…。何だか盤自体のレビューというより思い出話みたいになってしまいましたが、自分の中ではそれだけ思い入れのある一枚です。ちなみにこのシングル盤にはAn Green Radio Mixと名付けられた別ミックスが収録。アルバム・ヴァージョンよりタイトにまとまっており出来が良いので、気になるという方はこちらのシングル盤購入をお勧めします。12インチでもMaxi CDでも比較的簡単に手に入るはずなので、この辺りのジャンルに馴染みがない方は是非探してみてください。いわゆるフリーソウル系列のブルーアイドソウルが好きな方なら、ハマること間違いなしかと思います。
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