At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

The Invisible Session / Same

2006-02-09 | Club Music
ますます絶好調なイタリアのSchemaレーベルから届いた新作は、先日Freedom Jazz Dance Book IIでお披露目を果たした新ユニットThe Invisible Sessionによる1stアルバム。とは言え、彼らは何も全くの新人と言うわけではなく、レーベル・オーナーでDJでもあるLuciano Cantoneと、今やすっかり日本でも人気のPaolo Fedreghini & Marco Bianchiの2人が手を組んだユニットだったりします。ではPaolo & Marco名義の作品と具体的に何が違うのかと言うと、おそらくはその演奏形態なのでしょう。Paolo & MarcoのSeveral Peopleでは随所に打ち込みを使っている形跡が見られましたが、こちらはほぼ100%に近い形で生演奏を繰り広げていると思われます。なんとなくですがKoopによる大傑作Waltz For Koopと似た印象。さて、いつもの通りの2LPパッケージで今回白眉としたいのはC-Side。ここに収められた3曲はアルバムの中でも特にモダン志向が強めで、Clarke = Boland SextetによるMusic For The Small Hours辺りの影響が色濃く見えます。特に3曲中唯一インストとなるC-3のThree For Youはヨーロピアン・ジャズそのもので、知らずに聴いたら誰もこれが新譜だとは思わないはず。Nicola Conteの世界観にも直結するエレガントな3拍子のモーダル・ワルツ。これ一曲のためだけにも買う価値はありでしょう。
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