4月10日(日)大阪自然環境保全協会主催の府下一斉里地調査の一環として、本会は茨木市鉢伏山方面の生物調査に参加しました。参加者21名。
報告者(H・Y)
天気も良く、新型コロナ感染が落ち着いてきたからか一般の方が多数参加されました。ここ数年はほぼスタッフと数名の参加者だったので、21名もの大人数は久しぶりでした。
特定外来生物のナルトサワギクは、彩都ではさらに少なくなりました。昨年には見られた法面でもほとんどみかけなくなりました。ただ、林道や植林の伐採跡地などでは依然として点在しており、攪乱地がある限り油断できません。また放棄水田(?)周辺ではオオカワヂシャがまとまってみられました。こちらも要注意です。国内外来種のアオモジも多数の花をつけていました。放棄水田ではイノシシの足跡に混じってアライグマの足跡もくっきり残っていました。道路沿いには恒例のスミレが満開。アリによって種子が運ばれたものですが、まるで植えたかのようです。ツバメは飛び交っていましたが、駅前での営巣は見られませんでした。まだこれからでしょうか。耕作地ではカンサイタンポポやキランソウ、ヒメウズなどが咲き誇り、きちんと耕作されているからこその草花がしっかりと残っていました。雑木林では北摂名物『台場クヌギ』もどんと構えて存在感たっぷりで、参加者もその姿に感心していました。ハチク林では電柵はあるものの、イノシシが好物のタケノコを堀った跡がくっきりでした。
恒例のコースなのでスタッフばかりの時はいつもと変わってるところや気がついたことを主にチェックしながら行くのですが、今回は一般の方が多かったので、カラスノエンドウ・スズメノエンドウ・カスマグサなど似た植物の比較や種名の由来などを解説しながら散策しました。夏日になるという予想通り、暑いくらいの一日でした。
モノレール彩都西駅から出発
マンション群を右に見ながら調査開始
鉢伏山への上り口