鯖の刺身

今、鯖が人気だそうだ・・・
鯖は腐りやすい魚だと聞いていた・・
ことわざ、の「鯖を読む」の語源にもなるぐらいである・・・
それなのに・・何故か海から遠い内陸部の・・私たちの地方では、・・・
昔から馴染みのある魚だった・・・

焼魚、煮魚、刺身、缶詰、塩辛などの材料と言えば・・・鯖が思い浮かぶほどである・・・

焼サバなどは、今では雲南市の名物にもなっている・・・

今でこそ、鯖の刺身など、恐ろしくて食べられないが・・・

父母が健在で、私がまだ独身の頃には、行商の魚屋さんで求めたサバを、母はよく刺身にしていた、
父と二人で農作業が一段落した時など、鯖の刺身は酒の肴の定番だった・・・
それだけ安い魚だったのだろう・・？

私は、農繁期の最中にサバの刺身にあたり・・・腹痛と下痢に悩まされながらも・・・
田植えの最中で、嘔吐を繰り返しながら田圃を這いずり回った経験がある・・・

以来・・・鯖の背中の青光りする縞模様を見ただけで嘔吐感を抱くようになっていたが・・・
最近ようやく、呪いが解けたようである・・・

家内は、鯖の刺身は絶対に食べさせてくれないので・・・呪いが解けてもサバの刺身を食べることは無い・・・

最近は・・刺身でも食べられる鯖があるそうだ・・・
今夕、ニュース番組で米子のお嬢鯖を映していた・・・
今では高級魚の仲間入りをしているらしい・・・

独特の甘みのある・・あの鯖の刺身を・・・もう一度食べてみたい・・・